ハープの発表会でゲストの小学生の子どもさんのカエルのリュック。
は、「蛙のガイアルド」という曲を作っています。
フランソワのミニアチュール(1577年)
エリザベス1世 ペリカンの肖像画(1572)
かわいいでしょ。
口を開けたら、真っ赤!
走ったら手足がぶらぶら動いて、ますますかわいいです。
蛙化現象という言葉が最近流行っているそうです。
好きな相手が自分に好意があるとわかってしまうと、それがきっかけで急に嫌悪感を抱いてしまうことを言うそうです。
昔からある、相手の何かの言動で付き合ってみたら「100年の恋も覚める」とかと言うものではないらしく、男女を問わず「好意を持たれたら」「湧き上がってくる嫌悪感」ということが「蛙化現象」らしいです。
王子様が魔法で蛙にされていて、女性との試練の後に魔法が解けて、元の王子に戻り、王子と結婚して末永く幸せに暮らしました。という物語の逆だそうです。
ジョン ダウランド(1563-1626年)イングランド生没
は、「蛙のガイアルド」という曲を作っています。
1579年にフランスのアンジュー公フランソワ
フランソワのミニアチュール(1577年)
ニコラス・ヒリアード作
は求婚のためイギリスに渡り、エリザベス一世
は求婚のためイギリスに渡り、エリザベス一世
エリザベス1世 ペリカンの肖像画(1572)
と面会しています。
その時 エリザベスは彼が噂されているほどには「醜くはない」ので、「蛙 (frog)」の愛称をつけました。
エリザベスはこの求婚を真剣に考え、アンジュー公が彼女へ贈った蛙形のイヤリングを大切にしていました。
しかし、プロテスタントの女王に対して、カトリックのフランス王族との結婚には反対論が非常に強く、結局この縁談は成立しませんでした。
1584年にアンジュー公フランソワは若くして死去し、この報を受けたエリザベスは悲しんで喪に服し、贈られた蛙のイヤリングを、身につけたと言われています。
エリザベス1世・虹の肖像(1600)
イヤリングをつけていますが、蛙のイヤリングかどうか?わかりません。
蛙化現象というより。政略結婚の失敗ですが…。女王は国と結婚していたと言われています。
この悲恋をダウランドが「蛙のガイアルド」として作曲しました。
この曲はその歌詞から「今こそ別れ(Now o now I needs must part)」とも言われています。
「蛙のガイアルド」(長いので触りだけ)
今、ああ、私は別れなければなりません、
私は悲しみに暮れていますが、別れる必要があります。
不在は喜びをもたらすことはできません。
一度逃げた喜びは戻ることはできません…。略
ジョン ダウランド
「蛙のガイアルド」Frog Gaillard
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます