寒い日が続きますが、先週実家で見た木瓜の東絞り。きれいに咲いていました。
春はもうすぐ。
17日に兵庫県立芸術文化センターで、若手指揮者のロビン・ティチアーティ、ピアニストのマリア・ジョアン・ピリスとスコティッシュ・チェンバー・オーケストラ(SCO)のコンサートを聴きました。
オケは久しぶり。
ピアノのSさんが、行けなくなったのでと譲ってくれました。
あまり指揮者も、オケもソリストも良く知らずに行ったのですが、オケのメンバーが入ってきた時から、笑顔。
ティチアーティが入ってきて客席に向かって挨拶をした時も笑顔。
メンバーも指揮者も楽しそうな笑顔。
メンデルスゾーンのフィンガルの洞窟が始まってみると、難しい曲ですが、柔らかく、水々しい。
指揮台も指揮棒も譜面台も使わず、両手と全身を使う指揮は、奇をてらうこともなく、本当に素直で、ストレートな表現に脱帽してしまいました。
2曲目はピリスを迎えて、ショパンのピアノ協奏曲 第2番。
柔らかいところに、ピリスがゴツゴツした音で始めたので、どうなることかと思いますが、重厚な重りが付いたような演奏で、オケをリードしていきました。
重厚な1楽章とうってかわって、2楽章は、何色もの色を使い分けるピリスのピアノに魅了されました。3楽章はオケとピアノが一体となって素晴らしい演奏でした。
ピリスの名演に、拍手が絶えず、アンコールショパンのノクターン。
よかったです。
休憩の後は、ベートーベンの運命。
初めの3連符は、指揮者泣かせの難しいところですが、自然に力強く入りました。
やっぱり柔らかい、爽やかな運命。
アンコールのフィガロの結婚を聴いたら、このオケと、ティチアーティのもっとも得意とする分野がわかりました。
終わってから、プログラムのプロフィールを見てみたら、
SCOは今年創立40周年。まだ、ヨーロッパでは歴史が浅いオケですが、スコットランド政府の助成を受け、世界中で演奏会を行い、CDを出しています。
特筆されるのは、ユニークな教育プログラムでワークショップを行い子どもや大人を世界に送り出しています。
ピリスも芸術が生活、地域社会、教育に与える影響の研究を行い、新たな教育法の立案に力を注いでいます。
ティチアーティは、音楽教育プログラムを実践しているサイモン・ラトルの弟子。
冒頭の笑顔のわけがわかったような気がしました。
涙無しの教育プログラム。
強制しない、民主的なワークショップ。
結実してきたんですね。
本当に素晴らしかった。
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