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心はブラックボックス

2013-06-12 22:31:47 | 音楽

先週最後に植えたのが、ミニパプリカ。ピーマンではありません。
パプリカは好きなのですが、地産地消を理想と思っているので、国産をと思ってもあまり手に入りません。お店で苗を見たときにそこに究極の地産地消を思いついたのでした。

ゆでたパプリカを、プロセッサーで潰して豆乳を加えて、冷やしたおいしいパプリカスープをいただくのが、この夏の目標です。想像しただけでヨダレが・・・食い気とともに生きている私です。

「心はブラックボックス」アドラー心理学の野田俊作さんは、言っていました。

他人の心の中は誰にもわからない。ただ、出てきたもので推し量るしかないけれど、それが当たることなどほとんどない。それならば、心のことは少し置いておいて、言動だけを取り扱いましょう。

心理学の権威の言葉とも思えない。
と、思ったものです。

愛しているといいながら、殴ったり、脅かしたりする人がいます。他の人からは狂っているとしか思えないことが、人の心の中では行われています。

心と言動が一致して、幸福を追求していれば人は幸せになれますが、殴るのが愛しているの表現方法だと、間違えて覚えてしまったような場合は、表現において何が「愛」なのか修正しないと、これは相手があることなので、どんなに愛を表現しているつもりでも、伝わらない。

殴ってしまうのが愛だと思ってしまう心は、誰にも変えられないし、大人になってしまうと本人にも変えられないかもしれない。

だから、そこは触らなくても良い。でも、人の中で生きていて「愛」を相手に伝えたいなら、常識的な愛の表現、言動を学んだ方が良い。常識を科学する学問が心理学。っていうような意味なんだろうなぁと、今は、自分の中で整理しています。

音楽の表現も、長い年月多くの人が関わって伝わってきた表現法には、楽譜に書かれているものをこう読むというような常識があります。

その常識は、その国文化や歴史でもあるし、自然の一部でもある人間の体の理にかなっているような表現にもなっています。

特別な、異様な奇跡のような何かを思っている人はがっかりするかもしれません。
実際は長く伝わってきた名作ほど、特別なことはありません。
多くの人が支持し、愛したものが、人に理解できないほど突飛なことは有り得ないからです。

名作ほど、時代や、国、文化を超えて、多くの人が自分の人生に引き寄せて共感できるものなので、つまらないほど常識的です。

その時代の常識の一歩だけ先を、どう使いこなしているか?
それでも、オリジナリティや、こう聞いて欲しいという作者の個性は、絶対に消えない。演奏家はもっとそのことがわかっています。楽譜もやることも同じなのに、誰が演奏したのかで、全く違います。

作曲家の言いたかったことはもう誰にもはっきりとはわからないけれど、小さな音の変化や、一つの音符の中の変化に感動する。共感することで、何か伝わってくるものがあります。

人は思っているよりもっと繊細です。作者の小さな違いを学び、知り、共感できれば、できるほど、聞き分け、細かい心のひだに入り込む演奏ができていくのではないか?と思っています。





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