女性の上半身を描く画家(Master of female harf length)は
クリストフ プランタンが活版印刷を建てますが、この女性たちが見ている楽譜は、ヴェネツィアで印刷されたものか、手書き譜面で当時、高価だったと思われます。
1530-1540年頃107点の作者が特定できてない作品郡のことをさします。
これは、道化師と3人の若い女性
アントワープで見つかりました。個人蔵
この画家の作品には、定番の宗教画の他に多くの働く女性が含まれています。
1530-1550年のアントワープ(アントウェルペン)は、世界交易の中心地でした。
ヴェニスや、ポルトガル、スペインの商人が自ら船で出向いた繁栄のようではなく、開かれた港から初めは胡椒、次は銀で、多勢の世界中からやってくる商人たちがもたらした繁栄でした。
胡椒はローマ時代からヨーロッパでは栽培できないのでインドから輸入していました。東ローマ帝国がオスマン・トルコに支配され、ポルトガルが船を出して北回りでヨーロッパに入れるようになりました。
ここで脚光を浴びたのが、北の港アントワープです。
現地価格の40倍にもなった胡椒は貨幣の代替にも出来る貴重な商品でした。繁栄はイタリア争奪のイタリア戦争に踏み出すまで続きます。
ヴェネツィアのオッターヴィア ペトルッチ(1466-1539年)が初めの楽譜集を出版したのが多声歌曲集「オデトカン」で1501年。
アントワープでも1548年
クリストフ プランタンが活版印刷を建てますが、この女性たちが見ている楽譜は、ヴェネツィアで印刷されたものか、手書き譜面で当時、高価だったと思われます。
ルネッサンスフルートの女性が細かい楽譜を追い、リュートの女性は横から覗いています。真ん中の女性は歌っているのでしょう。
小さなメモのようなものは、簡単な写しかもしれません。
道化師はうっとり聞いています。
このあと、同じサロンでコラボするのでしょうか。
豊かな富が隅々まで届いていることを感じます。
この時代のルネッサンスフルートとリュート歌の合奏は見つけられませんでした。
この時代の作曲家は多いのですが
オケゲム、デュファイ、オブレヒト、ジョスカン・デ・プレ、イザークなどなど、他の楽器のにしようかと思いましたが、絵の時代の雰囲気を伝えるにはぎりぎりかな?
という作曲家の演奏を掲載しました。曲はフランドル楽派ではないので気をつけて下さい。
チェーザレ ネグリ(1535-1604年)イタリアミラノ生まれ
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