二日目、二時間目はマクサンス・ラリュー マスタークラス。
一曲目はイベールのコンチェルト。
ラリューさんは、この曲をイベール自身の指揮の演奏を聴いたそうです。
また、この曲をプーランクと4回演奏したそうです。
1楽章のテンポは、ピアノとの演奏では必ず早いそうです。オーケストラでは無理。本当のテンポは今演奏されているほとんどの演奏よりもっと遅く。
そして、2楽章は指定のテンポでは遅すぎるそうです。
1楽章のタンギングは軽くなりすぎないスタッカートで、タンギングの質は、曲によってみんな違います。スタッカートは音の表情がなくなりやすい。どんなときも響きを大切に。ここでは鐘を叩くように響きのある音で。
訓練としては、同音で、長いアタックから、シングル、ダブル、トリプルまでだんだん早くしていく方法があります。
2楽章は、トーンホールの上に息を入れる。下に入れようとすると、音が出てくるまでに時間がかかるそうです。
ヴィヴラート音の表情は混ぜない。表情は自然につき、ヴィヴラートは規則的に大きくしない。音の支えは計画的に自分で考えながらする。
ランパルは「今の演奏は、攻撃的になってしまった。必要以上に押したり大きな音で演奏している。」と言っていたそうです。
中から自然に出てくる情感を大切に、それは音を押したり、ヴィヴラートでは無い。
音と音をうずめるためポルタメントを使うように。
この曲を作曲しているときにイベールは父を亡くしました。遠い記憶を思い出すように。
3楽章は、3連符は、頭の音は引き伸ばして、2番目の音に飛び込まない。
これは、アラベスク。文様のように、静かで落ち着いて演奏するように。
2曲目はモーツアルトのGdurのコンチェルト。次週に続きます。
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