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スウェーデン、スウェーデン!

2023-04-15 21:09:00 | ロマン派
ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)
近所の道路脇に咲いていました。

地中海沿岸原産、日本には1961年に東京で発見され、全国に広がり、「特定外来生物」「生態系被害防止外来種」「要注意外来生物」に指定されています。
よく言われる麻薬成分アルカロイドは含まれていないそうです
この絵を描いたのは、カール アクセル マグヌス リンドマン(1856〜1928年)スウェーデン王国ハムスタッド生まれ
幼い時に父親が死に1864年ペグショーに移りました。1874年ウプサラ大学に入学し、植物学と動物学を学びました。
1884年ウプサラ大学の准教授となります。1887年スウェーデン自然史博物館

の標本管理行います。ベルギアンスカ植物園の助手も務め、ラテン語学校の自然史と物理学の講師も務めました。1892年ブラジル在住のレグネルが提供した研究奨学金を授与され、グスタフ マルメと共にブラジルとパラグアイの探検調査を行いました。

帰国後、講師を再開し、1896年から1900年の間、皇太子

の教師を務めました。この間「北欧の植物図」



の執筆を行いました。1905年にスウェーデン自然史博物館の教授となり、1923年までその職を続けました。
パイナップル科の属名リンドマニミアに献名されています。

スウェーデンは16世紀の宗教改革でプロテスタントを受容し、グスタフ2世アドルフ獅子王


の時に覇権を広げ最盛期を迎えます。
フィンランド、ロシアの一部をバルト王国に組入れました。

しかし、18世紀初頭には、大北方戦争で、ロシア帝国ピョートル一世に破れ沿岸領土を失います。

18世紀後半にグスタフ3世



が中興させますが、ナポレオン戦争でロシアに破れ、フィンランドを失います。

1809年立憲君主制が成立、1814年ノルウェーを併合、1818年フランス人ベルナドット元帥が国王に即位し、身分制度、封建制的秩序の崩壊が始まります。



ウィーン体制ではノルウェーと同君連合を結びます(1814-1905年)が、スウェーデン=ノルウェーは1905年分離。北欧は小国分立に向かいます。
1866年身分制議会が廃止され、大不況にアメリカへ人口流出しました。
国内では、自由教会運動、禁酒運動、社会民主主義労働運動などが起こりました。
1914年第一次世界大戦では中立でした。

スウェーデンの植物学はリンドマンがいますが、音楽家というと、…???

グリーグはノルウェー、シベリウスはフィンランド、ニールセンはデンマーク…。

いないことはないのです。
ロマン派19世紀後半だけでもセダルマン、ステンハルマン、ラーション、ぺッテション=ベリエル、アルヴェーン、ヴィレーン、アンドレー、シェーグレン他多数。

歴史に残ることは、質の良さの他に伝播、影響力や、先端性などいろいろな要素が複雑に重なって制御不能。

ヒューゴ アルヴェーン(1872〜1960年)スウェーデン ストックホルム生まれ。


バイオリニストで指揮者で作曲家でした。スウェーデン宮廷音楽団でバイオリンを演奏し、ウプサラ大学音楽監督を務め、男性合唱団を指揮しました。

女性画家のマリー クロイヤーと関係を持ち1912年結婚しますが、1936年離婚しました。

たくさんの男性合唱曲五つの交響曲、3つの「スウェーデン狂詩曲第1番」「夏至の徹夜祭」は多く親しまれています。
劇付随音楽「グスタフ二世アドルフ作品49」の「エレジー」がスウェーデン王族の葬送音楽として使用されています。ノーベル賞では祝典序曲が演奏されています。

「すっごーい!」って感じはないけれど、こういう音楽で行われる「夏至の徹夜祭」はのんびりとして楽しく、人々は幸せだったのではないでしょうか?









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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ナガミヒナゲシ (takan32)
2023-04-15 20:50:11
久米さんへ、ナガミヒナゲシはどこに行っても見かけますね。日本の土壌が合っているんでしょう。
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Unknown (m-fluteangel16)
2023-04-16 20:27:44
@takan32 さん、ナガミヒナゲシ増えているみたいです。土壌を選ばないらしくどんな所でも繁殖するそうです。
返信する

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