今朝は、子育てサロンのスタッフが我が家に来てくれました。
今月13日のサロンは、クリスマス行事。
牛乳パックの底を開いて
色画用紙を貼って、鈴とリボンをつけて、モールをつけるとジングルベル。
穴をあけて、モールをとおし、鈴をつけるところまでやっておいて、当日はリボンをお母さんに結んでもらって、子どもたちには、シールを貼ってもらいます。
もちろん、その後は音楽に合わせて鈴を振ってもらいます。
子育てサロンを立ち上げるきっかけになったのは、私と、もう一人Tさんが出会ったある子どもたちのこと。親から虐待されていた兄弟を、10数年前、地域で何もできずに、引越されてしまいました。気せずして、関わることとなったTさんと私の前に子育てサロンを立ち上げないか?という話が舞い込んできたのでした。
私は友達の母親として、Tさんは、地域のボランティア役員として関わりましたが、あのときの痛恨の思い。これまで何度も話してきましたが、今日も製作しながらその時の話になりました。
Tさんは警察にまでかけあい子どもを見に行くように言ってくれました。
私は通学の途中、遅刻するその子を目にするたびに、「眠たいなぁ。お母さんたちが、起きてても、自分は寝たらいいんだよ。」とか、「冷蔵庫見てみ、何でも入ってるから、開けて食べたらいいんだよ。」とか、「おはよう。元気?」とか、お母さんにも、挨拶し、とにかく孤立しないようにと話しかけたりしていました。
引っ越して10年、偶然その子どもたちに会いました。
「おばちゃん。」もう、高校生になった彼らが、道で私に声をかけてきたのです。
「あれ~。久しぶり。元気やった?」
「うん、あれからうちは、いろいろあったんやけどな。元気やで。」
それから、家族の近況を話す彼らは、私が心配していた時期をどうやって乗り切ったのか。たくましい青年になっていたのでした。
それにしても、上の子でさえ小学4年位だったのに、よく私を覚えていて声をかけてくれたものです。とにかく元気に育ってくれていて本当にうれしかった。
何もできなかったし、たぶん今も何もできないけれど、私がTさんや、スタッフのみんなと話して元気になったように、サロンにくるお母さんたちが、友達をつくったり、地域の誰かと他愛の無い話をして元気になったら、その続きのつながりで、本当にたいへんなお母さんともどこかで繋がっていける。
虐待が起きてしまったら、専門家を頼まないといけないけれど、地域の大人としての私たちができることは、挨拶、世間話ができる関係をいろんな人とつくって、お母さんたちが孤立しない地域を作ることじゃないかな?
まだ、もう少し子育てサロンでがんばることになりそうです。
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