音楽の喜び フルートとともに

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ドタバタ高松紀行3

2013-08-28 23:03:18 | 紀行

やっと、瓦町に帰ってきました。駅から歩いて10分位のTAKE2という楽器屋さんを、Iさんが見つけてくれていて練習室を予約。
10時から一時間、音だししてから、会場に移ろうというのです。15分位早かったけれど、行ってみると楽器屋のお兄さんが、「どうぞ、いいですよ。」と楽器店の2階に入れてくれました。

1時間1000円。広いのに安いです。カーテンに包まれた部屋は、音が吸収されて、ちょうどいいです。
本番は昨日のカラオケルームのように響くところで吹かせてもらえるとは限らない。
Iさんも私も日が合わず、充分に合わせる練習を重ねたとは言えません。

一時間足したからって、どうよ?とも言えますが、最後のあがき。
それに多分控え室は、たくさんの人と同室で、自分たちの音が充分に聞こえるとは思えないし。

18番はテンポがバルトークの書いたものより遅い上に、昨日、2ndが楽譜を間違って覚えていたことが発覚!
えらいことです。最後まで、うまくいったりいかなかったり。12番はこれぞっという演奏ができたのですが、本番で出せるかどうか?
そうこうする間に、時間になり、移動。琴電で2駅、高松築港駅に、そこから歩いて2分。

サンポートホール高松の3階大ホールのロビーでコンベンションの受付。
受付番号順に、長机を並べて受付ですが、「昨日の電話したのですが・・・。」と行くと、「ああ、大丈夫ですこちらです。すみません、1000円いただけますか。」
「はい、こちらこそ、私のミスでお手数かけました。ありがとうございます。」
よかった、名前は手書きだけれど、ちゃんと用意しておいてくれました。
本当に、申し訳ないことでした。

それから、3階小ホールのロビーで受付。もう、音大生、音大卒業部門は始まっています。
「一曲だけ聞いていきますか。」Iさんに言われるまま、ロビーで待ってから、曲の切れ目で入りました。

さすがにうまい。聞いているうちに、いけない、ドキドキしてきました。メンタルの弱い私です。

一曲をそれでも聴き終わり、7階控え室に移動。
もうすでに、アンサンブル部門を受ける人たちで一杯。音も一杯。
譜面台を出してみたけれど、Iさんは「こんなところで、吹いたって自分の音聞こえないし、吹きすぎて変な癖がつくから。」と、吹きません。

私は、楽器を出してしばらく突っ立ていましたが、壁際で見ていると、いろんな人の音が聞こえてきて、余計にドキドキしてきました。
一番近くで左の方にいる高校生は、すごい音量で、クーラウのトリオをバリバリ吹いているし、真ん中辺りでは、現代曲をピッコロのような音で吹いている人もいます。
右にいた団体はアルトやバスフルートも入って大人数で吹いています。

確かに、吹いても聞こえないけれど、このままでは、私の動機がどこまでもあがって死んじゃうかも。他の人がみんな上手に聞こえて、自分がここにいるのは場違いだったんじゃないか。とも思えてきます。
そうだと思いついて、クーラウの高校生のフレーズを一部真似て吹いてみます。できるできる。
こんなふうに吹いているんだ。こうするとあんな音になるんだ。これは、使える。
あの、誰の曲かわからないフレーズも真似してみます。私の笛もピッコロのように、そこそこなるみたい。こんなふうになるとわかると少し落ち着いてきました。みんな超人ではない。

結局1時間Iさんと合わさず、個人練習。
1時に3階小ホールのリハーサル室に移動、これは、素晴らしい設備の整った施設です。ホールのすぐ裏に、音をいくら出しても構わない部屋があるのです。
やっと静かなところにきたので、吹き出しましたが、2回目途中、問題の箇所の直前、トントンとノックの音。
「時間なので移動してください。」

舞台袖で、譜面台の扱い方の説明を受けて、待ちます。休憩後の一番目。
やっぱり緊張する。身体を少し動かして。さあ、本番。

1stの私が先にpで出て、Iさんがかぶってきます。
Pの始まり、大丈夫結構響くホールです。12番は、最高とは言えないまでもいい出来です。
ハプニングは16番、しまった入りを1拍間違えた。Iさん、ごめん!
いや、Iさんが、うまく修復。空中分解だけは免れました。

なかなか合わせられなかった5拍子の17番、うまくいった。最後の楽章18番の問題箇所、本番だけうまくいきました。Iさんの舞台度胸に拍手!
終わりました。

舞台袖に引くと、バスフルートの団体のみなさんが、「お疲れ様でした。」と声をかけてくれました。
素敵だなぁ。やっぱり大人の余裕。
私も、こうありたい。

会場を出てから「Iさんごめん、よく入ってくれたね。お腹減った~。コンビニで、おにぎり買って、サミュエル・コールズのマスタークラス聞きに行こう!」
「よく、後のことなんかかんがえられるなぁ。僕は、これしか考えてなかった。」
「私は、コンベンションはこれが、楽しみできてるんだもん。」

「発表は5時10分だから、その時までに、ホールに帰らないと。」とIさん。
「やっぱり、行かなあかんのかなぁ。もう、ダメだったグループはいいじゃないのかなぁ。」と、逃げ出したい私。
「いやいや、ダメ、ダメ、ちゃんと行かないと。」
「そうだねぇ、賞を取った人を祝福に行かないとね。」
一階のコンビニで、お茶とおにぎりを買って、エントランスホールに置いてある椅子に座ってほうばったあと、6階の、会議室に移動。もう、ほとんど満席。座って待っていると、立ち見。
次は同じ場所で、バンサン・リュカのマスタークラス。
途中で発表のため出ないといけないので、後ろに移動。
聞いていると、Iさんが、「時間です。」と教えてくれたので、と途中退席。ごめんなさい。とってもよかったのに残念です。聞きたかった。
さて、いよいよ発表です。



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