音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

名誉殺人

2009-01-04 21:29:43 | 本・映画など

中2の息子の宿題は科学番組のテレビを見ること。
ディスカバリーチャンネルで、今日は、3時から6時。
「人体・妊娠・出産と人体機能」「世界各地の誕生日①②」を3時間一緒に見てしまいました。
妊娠・出産と人体機能は3人の妊婦と子宮の中の実写映像と、コンピューターグラフィックで、緻密で、美しく再現された、映像は、赤ちゃんと胎盤が繋がっている様子や、血液の流れなども再現されていて、感動しました。

世界の誕生日は、女性の平均死亡年齢43歳、5歳までの乳児死亡率25パーセントの政情不安定なアフガニスタンでの出産、宗教対立を繰り返すアイルランド、ベルファストの出産、8000万円のハイテクリラックス機器に囲まれての日本の出産。給料の3倍の出産費用をかけてのインドの出産、妊婦の3割がHIV感染者という、南アフリカでの出産。アメリカの双子の出産。

カブールでは、医師から夫に帝王切開用の手術針と糸を買ってくるように言い渡されます。子どもが生まれて、縫合の時になってもまだ、糸が見つかりません。街中を走り回って、ようやく、間に合った時には、ほっとしました。

そのインドの産院で、14歳の花嫁が、初夜の夜、夫に処女ではないと言われ、姑が、手を突っ込んで調べます。実母が娘を連れて、病院で処女であることを証明してくれと、やってくるのです。結局、6件の産院で、処女だといわれますが、夫の家族は信じません。

産院の女性医師たちの「運が悪かった。」「ひどいめにあった。」とうわさします。産院に集まった女たちの怒りと恐怖の目と表情。しかし、誰も夫や、夫の家族には、言及しません。

母は、よそへ嫁にやるといいますが、父は、夫の家に帰すといいます。「きっと、納得しないから、とついでもひどいめにあう。」14歳の娘は泣きますが、法的にも戻されることになるということでした。
「帰さないで。」と頼む母と娘に、父は、なんともいえない複雑な表情をします。

民族差別は、まだ、わかりやすいですが、女性差別は文化や、言葉にまで、密着していてその中に居ると全く見えなかったりします。インドでは、持参金を持たない、婚前交渉をを持っていたなどの理由で行われるのが、名誉殺人。夫の家族が花嫁を殺すことを、正当化されているそうです。BIG ISSUEによると、年間50万人が殺されていると報告しています。

新年早々、飽食と惰眠でぼけた頭に、がーんと殴られたような衝撃が走りました。息子と同じ年の少女の行く末が案じられてなりませんでした。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿