ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「建築学概論」、胸キュン初恋とその15年後

2014-02-12 19:01:09 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆

恋愛映画好き ☆☆☆☆

タイトルからは考えられない胸キュン映画です。

韓国では公開当時、恋愛映画史上最多となる410万人の動員を記録したそうです。

学生時代と15年後の恋人は、ダブルキャストで描かれ、それぞれが成長して別の人格に生まれ変わったことを示しています。このキャスティングが実にうまく、実年齢からいうとそのまま演じてもおかしくないキャストです。

題名の「建築学概論」は、2人が同じ大学で受講していた授業で、教師が出す宿題を二人で解いていく過程が新鮮です。男性は、もともと建築志望で、15年後は建築士として働いています。一方、女性は音楽志望ですが、たまたま、受講していたようです。

で、15年後の再開は、女性が故郷の済州島にある家を改築するのを初恋相手の建築士に頼みに来るところから始まります。

この映画の素敵なのは、男が実は大変初心で友人に口説きのテクニックを教わりながら、女性に接していくそのアプローチにあります。一方、女性はさばさば、むしろ積極的ですが、実は彼女も初恋だったのです。本人たちはいざ知らず見ているこちらからは、自らの体験とオーバーラップさせながら、うら若き青春を追体験できるところにあります・

この学生時代が、1990年代が舞台で、まだ、携帯が発達していない初心な時代でした。

韓国映画は実にその辺の人生の機微を巧みに描いています。日本映画だはこうはなりません。

思い違いによる別れ、それを修復しがたくしたのは若さでした。15年後にその若さの至らなさをよみがえらせながら、老いた父母をかかえる実生活に結局戻ってしまう二人ですが、大人の二人もまた、それぞれの思いを抱えながら、青春をよみがえらせることは出来ないのでした。

何とも甘酸っぱい、それでいてシリアスな恋愛映画でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする