ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「ダラスバイヤーズクラブ」、HIVに罹り、その薬の密輸販売で当局と戦ったカウボーイ

2014-03-05 18:22:59 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

1985年、テキサス生まれの電気技師ロン・ウッドルーフはHIV陽性と診断され、余命30日と宣告される。米国には認可された治療薬が少ないことを知り、納得のできないロンは代替薬を求めてメキシコへ渡る。そこで米国への薬の密輸を思いついたロンは、無認可の薬やサプリメントを売る「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立。

ロンは、酒と女とばくちに目がない、カウボーイ。いまは、ロデオで、何分馬上にいられるかの競技で、金を巻き上げるヤクザっぽい仕事に余念がない。

そんな彼がエイズを宣告される、ゲイでもないのになるはずがないと、エイズを調べ出す。結局、エイズは納得するが、病院側の態度に納得がいかない。

特に、副作用の強い薬しか使えない現状を歯がゆく思った彼は、メキシコへ飛び、世界には未承認だが、効く薬があることを実感する。

そこで、薬を売るのではなく会員制にして、薬を無料で配るというアイデアを思い付き、事業を始める。

ゲイである必要から、相棒にゲイの男性(彼の演技も素晴らしくアカデミー賞受賞)を招く。

薬を求めて、世界を駆け巡り、ここで日本の林研究所が出て、驚く。

エイズの治療に対する問題提起もあるが、基本は、このロンの生きざまだ。結局、薬の影響もあって、30日が来ても死なない。

普通、死に至る病の場合、悲痛な空気が漂うが、この映画は、それらを吹き飛ばしてしまう、バイタリティがある。

それは、自ら20Kgの減量を課して瀕死の男を演じた マシュー・マコノヒーの演技にある(アカデミー賞受賞)。

最後まで、生きる希望を捨てず、人々に生の喜びを与え続けたその雄姿だ。

ラスト、自らやせた体にムチ打って、ロデオにまたがる姿は見る者の胸を打つ。

これも実話の映画化だそうだが、アメリカには、まだまだいい話が転がっている。


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「レッドドーン」、北朝鮮がアメリカを占領!

2014-03-05 13:49:09 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

  戦争映画好き ☆☆☆

北朝鮮がアメリカを占領、ありえない話だけど、この映画当時評判となった、ジョン・ミリアス監督の『若き勇者たち』(1984年)のリメイク作品。

当初、中国を想定して作られたが、中国との関係を考慮して、急きょ北朝鮮に変更されたらしい。おかげで随所にその名残が。

結構面白い映画なのに、その設定ゆえに、結局興行的にも成功しなかったみたい。

SFや歴史映画でなく、現代が舞台なので、結構緊張感もありよくできているのだが、いかんせん設定がちゃちすぎる。

それにしても、アメリカの小さな町が北朝鮮に占領され、それに対抗する青年義勇軍。

機関銃と爆薬で応戦する。

中で、軍経験者がいて、これがリーダーとなり、若者を鍛え上げていく。

弟が、最初反抗的だったが、途中で和解。これがこの映画のもう一つの柱になっている。

弱くなっているといわれる、アメリカにカツを入れる意味でも興味はあるが、たしかに、地元で自衛戦を戦ったことのないアメリカ、立場を変えればどうなるか。

国の防衛について、考えさせてくれる映画だ。
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