ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「おだやかな日常」、原発事故で翻弄される二人の主婦!

2014-03-21 17:16:45 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

  原発映画に関心のある方 ☆☆☆

福島原発事故で翻弄される、二組の夫婦。実は、ふだん接触のない二人(主婦)が、ある出来事で接触し、明日を生きる勇気を得る映画。

突然夫に離婚を切り出された子持ちの主婦。その日、あの地震が起きた。

東京近郊にも、放射能の脅威がささやかれるようになる。

筆者は、実は関西在住のためこの辺の緊迫感はあまり伝わってこない。

主婦は、娘を幼稚園に通わしているが、娘と二人の生活の不安の中で、放射能の驚異に敏感となり、マスク着用や、外で遊ばせないなど過剰な反応をしてしまう。放射能測定器を購入その値で、幼稚園に抗議する。

そのため、園の当事者は勿論、子供の親たちから、非難の声が持ち上がり、最後には、脅迫めいた電話やチラシが投げ込まれることも。

かくしてノイローゼになった主婦の行動は?

一方、隣に住むリポーター。普段は隣との接触はない。ただ、彼女も放射能の脅威を感じ、夫に転勤を進める。だが、管理社会の夫の会社は冷たい。

普段の穏やかに見える生活が、地震と原発事故というアクシデントで、急激に暴れ出し、事件へとつながる。

ほぼ、ドキュメント風に話が展開し、切々と原発の驚異が人々へ影響する様をあぶりだす。

ありふれた種の話だけに、よけい現実は深刻だ。

一方で、村社会である日本の、迎合主義も描かれ、今薦められている原発再稼働の動きをけん制する。

ただ、話が、2人の女性に終始するため、それ以上の発展はない。ラストは、明日を予想させるが、根本的解決ではない。



コメント
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