おススメ度 ☆☆☆☆
母子もの好き ☆☆☆☆☆
イギリス、アメリカ、フランス合作です。
題名からは、お涙ちょうだいの母子ものに見えますが、もっとシリアスでユーモラスです。
ジュディ・デンチが母をたぐいまれな演技で演じ、心を持っていかれます。相棒のジャーナリストにコメディアンでもあるスティーヴ・クーガンが扮し、彼が脚本にも参加、面白くしています。
2009年に英国で出版された、実在するアイルランド人の主婦・フィロミナの物語です。
1952年、アイルランド。10代で未婚のまま出産したフィロミナ。修道院に預けられ、子供とは一日一時間しか会えない境遇に。子供が3歳の時養子に出されてしまう。
それから50年、隠し切れず娘に告白、娘は友人でジャーナリストのマーティンに子探しの話を持ち掛ける。職を失いかけていたマーティンは最初は逃げ腰だったが、徐々に興味を持ちフィロミナと二人で息子探しに、アメリカへ。
フィロミナが、敬虔なクリスチャンであるのに対し、マーティンは、無神論者。この二人の会話が掛け合い漫才のようにウィットに富んでいる。
息子は、修道院の事情でアメリカに売られていた。これは、当時のアイルランドの社会問題で、それもカソリックの修道院が先導していたというのもショックな事実だ。
フィロミナも、当時は洗濯女として働かされ、同じ境遇の少女も多数いた。
息子は、アメリカに渡ってからは、裕福な家庭で育ち、エリートコースを歩んでいたようだ。
しかし、ゲイという世界とエイズという病が絡んで複雑になる。
そして、フィロミナの息子探しの旅は挫折で終わるかに見えたが、一縷の救いで、母フィロミナの心は満たされる。
何としても、デンチの凛とした姿と、人生の風雪を味わいつくした風貌が、このフィロミナの悲劇と言おうか、ドラマを思いっきり膨らませてくれる。
心にしみる映画だ。、
母子もの好き ☆☆☆☆☆
イギリス、アメリカ、フランス合作です。
題名からは、お涙ちょうだいの母子ものに見えますが、もっとシリアスでユーモラスです。
ジュディ・デンチが母をたぐいまれな演技で演じ、心を持っていかれます。相棒のジャーナリストにコメディアンでもあるスティーヴ・クーガンが扮し、彼が脚本にも参加、面白くしています。
2009年に英国で出版された、実在するアイルランド人の主婦・フィロミナの物語です。
1952年、アイルランド。10代で未婚のまま出産したフィロミナ。修道院に預けられ、子供とは一日一時間しか会えない境遇に。子供が3歳の時養子に出されてしまう。
それから50年、隠し切れず娘に告白、娘は友人でジャーナリストのマーティンに子探しの話を持ち掛ける。職を失いかけていたマーティンは最初は逃げ腰だったが、徐々に興味を持ちフィロミナと二人で息子探しに、アメリカへ。
フィロミナが、敬虔なクリスチャンであるのに対し、マーティンは、無神論者。この二人の会話が掛け合い漫才のようにウィットに富んでいる。
息子は、修道院の事情でアメリカに売られていた。これは、当時のアイルランドの社会問題で、それもカソリックの修道院が先導していたというのもショックな事実だ。
フィロミナも、当時は洗濯女として働かされ、同じ境遇の少女も多数いた。
息子は、アメリカに渡ってからは、裕福な家庭で育ち、エリートコースを歩んでいたようだ。
しかし、ゲイという世界とエイズという病が絡んで複雑になる。
そして、フィロミナの息子探しの旅は挫折で終わるかに見えたが、一縷の救いで、母フィロミナの心は満たされる。
何としても、デンチの凛とした姿と、人生の風雪を味わいつくした風貌が、このフィロミナの悲劇と言おうか、ドラマを思いっきり膨らませてくれる。
心にしみる映画だ。、