ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「肉」、人肉食家族に育った姉妹の悲劇

2014-11-09 18:22:05 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

「カニバリズム」と同時期にレンタル開始された本作。

そのストレートな日本題名にあぜん。

映画は+18であるものの、血しぶきやエロシーンもなく、その意味では地味な作品。

むしろ、人肉家族に生まれ育った姉妹の悲劇といった感じが強い。

人肉感謝祭のような儀式を行う、家族。その執行者であった母親が亡くなり、姉妹たちがその役を担うことに。

一方で、台風のような雨風で、埋められていた死体が流れ出し、村の人たちから疑いの目が。

そして、医師に付き合って調査に乗り出した保安官補は姉妹の恋人。

しずしずと、人肉一家の所業が明らかになっていき、人体解剖そのものの描写はないが、人肉で作られたスープが出され、ちょっと不気味。それをおいしそうに食べる一家。

そうやって、人肉食家族を継ぐ姉妹がとった究極の行為とは。

ラスト描かれるシーンは、この映画を忘れられなくする。

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「赤線」、中村獅童のデビュー作

2014-11-09 16:14:35 | 日本映画
おススメ度 ☆

レンタルしたケースに入っていたのが別の作品だった。

恐縮したレンタル店は、1本貸出無料券をくれた。

でもこれ、旧作のみ、となると、一昨年以前の作品となる。

前から、気になっていた作品があった。

中村獅童デビュー作。

それは、旧作欄にありながら、妙にそそる映画だった。

それがこの「赤線」

「赤線」とは終戦後にできた遊郭のことだ。

赤線といえば、溝口健二が京マチ子、若尾文子、木暮実千代で撮った「赤線地帯」があるが、本作は2004年に撮られた作品。まったく別物。

奥秀太郎作品ということで、前衛的なものを見せてくれると期待したが、

ちょっと意味不明の、劇をそのまま映画にしたような作品。

奥といえば、野田秀樹らと演劇活動をしており、そういった流れか。

赤線だから、当然遊女が出てくるわけで、つぐみを主体にお色気シーンもある。

鶴屋南北の作品にインスパイアされたというだけあって、作家などが出てきて恋話が展開される。

色使いなどは斬新だ。
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