ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「さよならアドルフ」、ナチの子供たちが、戦後放浪の旅を続ける

2014-11-22 17:31:10 | 映画
おススメ度 ☆☆☆

オーストラリア・ドイツ・イギリス合作

第2次世界大戦直後のドイツを舞台に、ナチス高官の子どもたちが辿る過酷な運命を描いたヒューマンドラマ。

敗戦後のドイツは、いくつかの国の支配下に置かれていた。(アメリカ、ソ連、フランス、イギリス)

ユダヤ人虐殺にかかわった高官たちは、次々と捕えられていった。

その子供たちはどうしたのか。


ブッカー賞最終候補にもなったレイチェル・シェイファーの「暗闇のなかで」の「Role」をオーストラリアの女性監督ケイト・ショートランドがドイツ語で映画化した。

それにしても暗い映画、淡々とするロードムービーであるが、子供たちが主題なので哀しい。

ユダヤ人の青年が加わったり、ユダヤとホロコーストの現実は、彼らに重くのしかかる。特に年長のローレは、子供たちの面倒も見ねばならず、必死の逃避行。

ましてや乳呑児を抱いての遠距離移動。ただ、描写がはしょられているので、ちょっと分かり難いところとなんでというところがある。

それと疑心暗鬼の移動なので、感情移入もできず、つらい描写にうんざりな面もある。

盗みや殺人や、弟の死まで、やむを得ないとはいえ、切ないものがある。

ラストは、目的地にはたどりつくが、それまでが悲惨だっただけに、ハッピーエンドとはいかない。

ちょっと、変わった視点からのホロコースト映画といえよう。
コメント
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