ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「紙の月」、銀行員詐欺事件、宮沢りえ渾身の力演です

2014-11-25 19:06:47 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

女性の犯罪映画好き ☆☆☆☆

東京国際映画祭で、観客賞と主演女優賞を受賞しました。

平凡な主婦が、若い男性との色恋に溺れ、詐欺事件を起こす犯罪映画です。

銀行の契約社員、優秀な外回り社員が、ふとしたきっけで、1万円を借りたのがきっかけで、ずるずると詐欺を働く手口が、丁寧に描かれていきます。

同僚社員や、男性上司、おつぼねさん、外務先では、退職爺さん、ぼけ寸前のおばあちゃん、老後を楽しみにする夫婦など、数々のエピソードが重ねられて、銀行員の生活が垣間見れます。

家庭では、夫持ちですが、不仲ではないが、いまひとつもりあがりません。

そんな状況の中、若い男に惹かれ、それこそ魔が差したとしか言いようのない出来事から、情事を重ねていきます。

その辺の事情が、分かるにつれ、外交先の人々を欺いて、偽の領収書作ったり、まあ、いずればれるであろう悪事を重ねていきます。

実際に、このような詐欺事件は起きており、それこそ人間の性というものでしょうか。

我々は、ぐっとこらえて一線を守っているのです。

突飛な話ではないので、展開が読めますが、次、次と物語が発展するたびに、ハラハラさせられます。

勿論こんな悪事を起こす人物に感情輸入はできませんが、物語としては面白いです。

クライマックスは、露見してからのお局さんとの会話です。小林聡美のぞっとするような演技に圧倒されます。

まあ、もともと悪人の話ですから、高い点はつけられませんが。
コメント (3)
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