おススメ度 ☆☆☆☆
韓国題名「海霧(ヘム)」、同名の舞台劇の映画化。R+15です。
2001年に韓国で実際に起こった「第7太倉号事件」。中国人と朝鮮族が、太倉号に隠れて全羅南道・麗水に密入国を試みる過程で窒息死し、船長と船員が死亡した26人を海に捨てた事件です。
この事件を題材に、「殺人の追憶」の鬼才ポン・ジュノが初めてプロデュース。「殺人の追憶」の脚本を手がけたシム・ソンボの初監督作品。
いかにもか韓国らしい、残忍な物語です。
決して、血しぶきなどがほとばしり出るわけではありませんが、その演出のすごさによって、人殺しのショックは、観客をとらえて離しません。
前半は、漁船長が、不況でどうにもできないやるせなさが漂います。船長の妻の堂々たる不倫画面など、日本映画ではありえない、リアリティです。
でも、その船長、船に乗ってしまえば、彼のいうことを聞かねばなりません。その真逆がこの映画をさらに深めます。
そして、朝鮮族の中国人の密航を手助けするという賭けに出るのですが、
それを遮ったのが、冷凍設備のフロンガスと夜霧でした。
大量死した死体の処理を巡って、仲間内の争いが、
そして唯一生き残った少女を巡っての男のぎらぎら。
追い詰められた人間の修羅場が繰り広げられます。
容赦なくむき出しにされた人間の、男の性(さが)。
そして誰もいなくなるのか?
ラストはまた余韻を残します。
人気グループ「JYJ」のユチョンが頑張ってます。
韓国題名「海霧(ヘム)」、同名の舞台劇の映画化。R+15です。
2001年に韓国で実際に起こった「第7太倉号事件」。中国人と朝鮮族が、太倉号に隠れて全羅南道・麗水に密入国を試みる過程で窒息死し、船長と船員が死亡した26人を海に捨てた事件です。
この事件を題材に、「殺人の追憶」の鬼才ポン・ジュノが初めてプロデュース。「殺人の追憶」の脚本を手がけたシム・ソンボの初監督作品。
いかにもか韓国らしい、残忍な物語です。
決して、血しぶきなどがほとばしり出るわけではありませんが、その演出のすごさによって、人殺しのショックは、観客をとらえて離しません。
前半は、漁船長が、不況でどうにもできないやるせなさが漂います。船長の妻の堂々たる不倫画面など、日本映画ではありえない、リアリティです。
でも、その船長、船に乗ってしまえば、彼のいうことを聞かねばなりません。その真逆がこの映画をさらに深めます。
そして、朝鮮族の中国人の密航を手助けするという賭けに出るのですが、
それを遮ったのが、冷凍設備のフロンガスと夜霧でした。
大量死した死体の処理を巡って、仲間内の争いが、
そして唯一生き残った少女を巡っての男のぎらぎら。
追い詰められた人間の修羅場が繰り広げられます。
容赦なくむき出しにされた人間の、男の性(さが)。
そして誰もいなくなるのか?
ラストはまた余韻を残します。
人気グループ「JYJ」のユチョンが頑張ってます。