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「パプーシャの黒い瞳」、ジプシーの女詩人の数奇な運命!

2016-03-09 19:38:35 | ヨーロッパ映画
おすすめ度 ☆☆☆

ジプシーと女詩人に興味ある方 ☆☆☆☆

私たちは、ジプシーのことをほとんど知らない。

この映画は、一人のジプシーの女詩人の半生を通して、ジプシーの歴史を描いている。

壮大なゆえに、地味な一人の人生ゆえに、なかなか理解しずらいところがある。

まして時制が前後したリするので、混乱する。

パプーシャ(人形)と名付けられ、文字御法度のジプシーで、興味を持って文字の勉強をし、詩を書いた、そんな才女が、才能故、掟破りをしたと追放される不運な物語。

父の兄に強制的に結婚させられるが、時代の流れで、迷い込んだ青年に、詩を書くことを勧められ、おかげで、出版にこぎつける。でもそれが裏目。

ジプシーという定住を持たない特殊な存在、それはナチのユダヤ人迫害とも連なる。

そんな、壮大な歴史絵巻を、白黒の独特の映像で作り上げた映画は、輝かしい。

ジプシーの音楽は、もの悲しく、ストーリーにマッチする。

すべてにおいて、画期的な映画なのだが、いかんせん、感情がついていけないふがいなさを嘆く。

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