ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「黒衣の刺客」、唐の時代、刺客として育てられた女がいた

2016-03-11 17:36:36 | 中国映画
おすすめ度 ☆☆

芸術的な映画好き ☆☆☆☆

台湾・中国・香港・フランス合作 ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督作品

第68回カンヌ映画祭コンぺティション部門監督賞、キネマ旬報ベスト5位。

難解な映画、DVDにして正解。

一回目、名前と顔がなかなか覚えられず、それだけで、人物相関がわからず、見終えた後、人物関係を確認した上で、再度鑑賞。


みごと、この映画の美しさに感動する。途中で投げ出したコメントが数々あるが、結局、相関関係がわからず鑑賞すると、そのことだけにとらわれ、この映画の良さが見いだせない。

妻夫木聡、忽那汐里が出演しているが、うっかりすると見失ってしまう。

日本で撮影されたシーンも多く、神社仏閣など適宜挿入される。ただそうわかってしまうと、中国の壮大な風景とちょっと違うなと違和感はある。

唐の時代、刺客として育てられた女。殺す相手が元許嫁という複雑な関係。

戦国時代故、殺し殺されの非常の世界。

そこには、情を挟む余地はない。

だが、女刺客は、情を感じてしまう。

刺客だけに、アクションシーンはあるのだが、遠景であったり、時間が短かったり、それが主体の映画ではない。

それにしても、静謐なシーンの連続は、息をのむ美しさをたたえている。

時代劇アートとでもいおうか。

世にこれだけ美しい風景がたくさんあるとは、驚きだ。

制作期間5年、制作費約13億円の超大作だ。



コメント (1)
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