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「望郷」、湊かなえの短編集から2作品を選んで

2017-10-06 17:24:54 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

湊かなえの小説は、映画化がし易く、映画化された作品が多い。

本作も、短編集から、「夢の国」と「光の航路」を選別し、無理やりつなげて一つの作品に仕上げている。

もともと、ミステリー調の強い湊かなえ、本作の監督菊池健雄は黒沢清監督の助監督を務めたこともあり、ミステリー映画といえる。

湊かなえの出身地、因島が舞台で、島の閉鎖性がテーマにもなっている。

撮影も因島で行われ、美しい風景が背景となっている。

封建的な縛りのきつい風土、金持ちの由緒ある家にその伝統は残る。

ホラーっぽい祖母の存在が、その象徴として描かれる。

そして夢は「ドリームランド」、原作では、ディズニーランドらしいが、

「光の航路」は、進水式が舞台で、教育者といじめの問題を取り上げている。

許せなかった父の行動を、同じ教師をし、いじめの問題児を抱える教師が、その真相を知る話で、

前半の暗さに比べると明るい話題になっている。

貫地谷しおり、大東駿介が主演で、脇もベテランが固めている。

 

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