おすすめ度 ☆☆☆★
漫才コンビ「ピース」の又吉の芥川賞受賞の小説の映画化。
監督は、元漫才師の板尾創路。
豊田利晃が脚本に参加している。
下積み漫才師の10年間を描いている。
まったく芽が出ない芸人・徳永は営業先の熱海の花火大会で先輩芸人・神谷と出会う。「あほんだら」というコンビで常識のワクからはみ出た漫才を披露した神谷の姿に魅了された徳永は、神谷に弟子入りを志願。「俺の伝記を作ってほしい」という条件で神谷はそれを受け入れる。
ほぼ原作通りに進むが、コンテストなんかで、他の漫才師の参加もあり、あまり面白くない漫才に付き合わされる。
前半は、二人の漫才師の交流が中心で、展開があまりなく、眠気を誘う。
後半は、徳永の相方の都合で漫才をやめることになり、ラスト漫才をくり広げる。
この辺になるると、テンポもよく、逆を行く漫才に吸引力がある。
所々に、繰り広げられる、しゃべくりの哲学。
一応、文芸作品なのだ。
菅田将暉と桐谷健太、素人だが、漫才をうまくこなしている。
相方にも漫才師を起用。漫才がテーマの映画だ。
追記 案外面白かったので、原作が読みたくなった。
大垣書店で、「花火」、文庫でありますか、と尋ねたら
又吉の あ、「火花」ですね。
早速、文庫本を紹介してくれた。
でも、580円+税はちと高いな。