おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
原作は、R・J・パラシオのベストセラー小説「ワンダー」。実話ではないが、実際の話を参考に。
遺伝子の先天性疾患で、変形してしまった顔の持ち主が主人公。27回の整形手術に耐えて「マシになった」ものの、宇宙飛行士のヘルメットを脱ぎたがらない彼は、初めての学校生活で困難にぶち当たる。
幼い頃からずっと母イザベルと自宅学習をしてきた彼は、小学5年生になって初めて学校へ通うことに。
だが通常ではない顔を持つ彼に、病気がうつるとか、さまざまな差別を受ける。
この少年を演じるのが、「ルーム」で世界中から注目を集めた子役ジェイコブ・トレンブレイ。いまは。特殊メイクが発達しているが、負担を少なくするため、手短にできるメイクにしたとか。
それにしても、メイクのおかげで、むしろ愛嬌のあるつくりになっているのが救い。
さらに、この映画の特徴は、時間とともに、視点が代わることだ。おかげで、本人の頑張りよりも、人から見た頑張りがよりリアル。
さらに家族、母、父、姉、おばあちゃん。それぞれが、いい人で、やさしさにあふれている。
友達は、いじわるもいるが、決して悪人ではない。
学校も味方してくれる。
勉強はできる。
まあ、色んな要素で、心温まるストーリーになっている。
(みんなこんないい人ばかりだったら、世の中明るいのにな)
母はジュリアロバーツ、父はオーウェン・ウィルソンが好演。