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「万引き家族」、第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門、最高賞のパルムドールを受賞!

2018-06-19 19:11:49 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)

PG12 万引きとかセックスとか

第71回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、日本映画としては1997年の「うなぎ」以来21年ぶりとなる、最高賞のパルムドールを受賞した。

母親の年金目当てに生活する、夫婦と息子、妻の妹が暮らす、高層ビルの谷間のボロアパート。

息子は、父に教えられ万引き生活。

そこに、父親が、拾ってきた女の子、親探しもせず、引き取ることに。

そんな7人の生活を追いかける。

疑似家族のようではあるが、なにか家族の温かみがあふれている。

工事現場で働く父は、怪我をして中休み、母は職場を首になる。空いた家族6人は、海水浴に出かけ仲睦まじさを演出。

だが、転機が。

祖母が亡くなるのだ。そっと地下に埋め、年金を受け取ることに。

だが、息子は、駄菓子屋のおやじに諭され、悩む。

万引きを見つかり、橋の下に飛び降り大けが。

おかげで、祖母のことがばれ、妻は捕まる。

この映画は、役者のアンサンブルと、それぞれの人物構成を念入りに描くことによって、人間と家族、そして愛について語る映画だ。

映画は決して明るくない。大まかな映画になれた若者たちには、胡散臭いかもしれない。

しかし、ぶれずに、家族を描き続ける是枝監督。

特に、子供の演技を引き出すのがうまい。

今回も、万引きを繰り返しながら、正義に悩む息子。

虐待家庭に育った女の子。家族の温かさを知って、元のさやに戻って、はたしてどうなるのか。

祖母役の樹木希林、入れ歯を外しての迫真の演技。

手慣れた、リリーフランキーと安藤サクラ。

妹役の松岡茉優は風俗嬢を演じる。

是枝映画の集大成だ。

 

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