おすすめ度 ☆☆☆★
イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド合作
初版の発行まで70年を費やし、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話。
貧しい家庭に生まれ、学士号を持たない異端の学者マレー。エリートでありながら、精神を病んだアメリカ人の元軍医で殺人犯のマイナー。2人の天才は、辞典作りという壮大なロマンを共有し、固い絆で結ばれていく。
辞書編纂は並大抵の努力を要求する。そこにはドラマがある。
「舟を編む」、「マルモイ 言葉集め」に見られるように、丁寧に言葉を集めることから始まる。
それは、忍耐と知識の集合だ。
この映画は、学校すら出ていない学者と、精神を病んだ殺人鬼の話で、単なる辞書作成の話だけではない。
その少し変わった経歴のふたりを、名優が見事に演じ上げている。
ただ、どうしても、地味な題材だけに、見ていて楽しくない。