ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「最初に父が殺された」、ポルポト政権下のカンボジア!

2021-05-19 17:33:55 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

劇場未公開

テルライド映画祭トロント国際映画祭で上映された後、2017年9月15日よりネットフリックスで配信された。

クメール・ルージュ支配下のカンボジアで過酷な少女時代を送ったルオン・ウンの回想録「最初に父が殺された 飢餓と虐殺の恐怖を越えて」をアンジェリーナ・ジョリーが監督・脚本・製作。

実録の映画だけに、迫真力がある。

ポルポト政権は、農本主義。ようするに、個人は何も持たなくてもよい。そのかわり、労働力として農業を。

大都会ブノンペンで生活していた一家が、クメール政権により農地へ駆り出され、貧しい生活を送ることに。

さらに、父親は、公務員だったため、銃殺される。

主人公のルオン、5歳にもかかわらず、労働力として駆り出される。

当時のクメール政権は、アメリカの攻撃を受け、少女たちまで軍隊に編入。

おかげで、ルオンは、竹やりの突撃訓練や、地雷の敷設をやらされる。

この、クメールルージュの様は、第二次世界大戦末期の日本や、毛沢東の中国に似た、悲劇だ。

最後は、ベトナム軍に助けられ、アメリカ軍キャンプに、ほっとする。

アンジーの演出は、ややオーバー気味で、残念。

ただ、壮大なスケールで描かれた農村風景は見もの。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする