ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「桜桃の味」、1997年・第50回カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いた人間ドラマ。

2021-09-12 18:22:48 | 映画

おすすめ度 ☆☆☆

1997年製作  Unextで鑑賞

イラン・フランス合作

名匠アッバス・キアロスタミ監督が自殺をテーマに生きることの意義を問い掛ける、カンヌ映画祭のパルムドール受賞作品。ある男が自殺をほのめかす内容を口にするが誰も耳を貸さなかった。唯一それを聞き入れた老人は、彼に人生の素晴らしさを語り出す。

土埃が舞う道を走る1台の車。運転する中年男バディは街行く人々に声をかけては車内に誘い入れ、多額の報酬と引き替えに自殺を手伝って欲しいと依頼する。クルド人の兵士もアフガニスタン出身の神学生も拒絶するが、最後に乗せた老人バゲリは依頼を承知の上で、自分の過去についてバディに語り始める。

最後に乗せた老人は他の二人と違って饒舌。バディの仕事をしぶしぶ引き受ける。子供の治療費欲しさからだ。でも博物館で剥製師をしているバゲリというこの老人の含蓄ある言葉が映画のキモとなる。

哲学的テーマ風、撮り方も独特、音楽も無いミニマリズム、玄人受けするのは分かる。

だが、素人には?

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「ホモ・サピエンスの涙」、ロイ・アンダーソンが、時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇を圧倒的映像美で描く!

2021-09-12 11:56:22 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆

芸術映画好き ☆☆☆★

スウェーデン・ドイツ・ノルウェー合作 76分

2019年・第76回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞

普通の映画を期待してはいけません。

“映像の魔術師"ロイ・アンダーソン監督が本作で描くのは、時代も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇。構図・色彩・美術と細部まで計算し尽くし、全33シーンすべてをワンシーンワンカットで撮影した。

それぞれのシーンに脈絡はありません。それでも、惹かれるのは、そこに流れる、愛と宗教、反戦。

絵画のような各シーン。見れば見るほど、惹かれゆくこの気持ちは何なのだろうか。

ポスターにもなった戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル、まさに絵画そのもの。

見終わった後は、どっしり。

 

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