おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
水俣病(水銀中毒)事件を、ユージンスミスという写真家を通して描いている。
この映画地元では、受け入れられず、モンテネグロで撮影されたと聞く。
また、スミスが、アルコール中毒な状態なのが気にかかる。
ドラマだから、実際とは違うのだけれど。
クライマックスに、有名な「入浴する智子と母」を持ってきて感動を呼ぶ。
水俣病の悲惨さは、演技者では演ぜられずどうしても、実写フィルムを使わざるを得ず、制約があるので、被害者団体への弾圧とか、スミスの家の火災とか、警備員による暴力などに頼らざるを得ず、実態としては、ドキュメントにははるかに及ばない。
アイリーンの存在も、恋人としてはちょっと中途半端な描かれ方だ。
最後に、各地で起こった公害事件を列挙しているが、これこそが言いたかったことだろう。