おすすめ度 ☆☆☆☆
第57回 百想芸術大賞 映画部門大賞! 白黒の映像が他の色気を排し、古典的色彩を醸し出す。
朝鮮王朝時代の韓国で発表された海洋生物学書「茲山魚譜(チャサンオボ)」に記された史実をベースに、同著を記した学者のチョン・ヤクチョンと彼を支えた漁夫チャンデの師弟関係の行く末を描いたドラマ。
キリスト教が迫害されていた19世紀初頭の朝鮮王朝時代。朝鮮でもキリスト教が迫害されていたとは知らなかった。(現在、キリスト教信者は多い)
熱心なカトリック教徒であったため、迫害を受け島流しにされた天才学者のチョン・ヤクチョン。
今までは人の生きる道を学んできたヤクチョンだが、この島で彼は明白な事実を学びたいのだと言う。こうして彼は魚の生態を記録した書物の執筆を始める。
漁師のビョンデは学問に対する意欲はあるが、島ではなかなか書物を手に入れることが出来ない。出世するには学問が必要、彼は漁師の知識と引き換えに学問の教えを乞う。
「鶴のように(綺麗な)人生もいいが、泥の中で一生懸命生き抜くのもまた人生だ」
ソル・ギョング好演。