「50歳の恋愛白書」、人生半分すぎたらやりたいことだけやろう！

おすすめ度　☆☆☆

Unext鑑賞

2009年製作　PG12

戯曲家アーサー・ミラーの娘であるレベッカ・ミラーが、原作・脚本・監督を務める中年女性のラブストーリー。

映画はピッパという、どこか今の生活環境に満足できず、心身が不安定な状態に陥った中高年女性の人生の一局面を、これまでの生い立ちと絡めて描き出す。

このピッパをロビン・ライト・ペンが演じ、ほかにアラン・アーキン、キアヌ・リーブス、モニカ・ベルッチ、ジュリアン・ムーア、ウィノナ・ライダーら豪華配役陣。

ピッパは出生時から毛だらけで、それが収まったと思ったら、10代の頃に家出をし、薬物とセックスに溺れる若年期を過ごした。だが人気作家のハーブと出会い、結婚することでようやく人並みの幸せを手に入れることができた。そして50歳になるまで彼女は、過去の自分を周囲に隠して良妻になろうと努力し、夫と二人の子供と共に理想的な人生を送っていた。

最後は、夫が突然倒れ亡くなってしまった後、隣の家の35歳になる放蕩息子（キアヌ・リーヴス）とクルマで自由ではあるがあてどのない旅立ちをするところでエンディングとなる。

なかなか、ハードな人生。今後もつづくのか？

「レインマン」。アメリカンロードムービー！

おすすめ度　☆☆☆☆

NHK　BS　プレミアム　鑑賞　1988年製作

サヴァン症候群など(サヴァンしょうこうぐん、英語: savant syndrome)とは、知的障害や発達障害等のある者の内、ごく特定分野に限って優れた能力を発揮する者の症状を指す。

高級外車ディーラーのチャーリーは、絶縁状態にあった父の訃報を聞き、遺産目当てに帰省する。ところが、遺産の300万ドルは全て匿名の人物に相続されることとなっていた。その人物が、今まで存在すら知らなかった自閉症の兄レイモンドであると知った彼は、兄を病院から連れ出してロスへと向かうが……。

このサヴァン症候群（ここでは自閉症）の男と身勝手な若者とのロードムービー。

飛行機は事故を起こすからダメとか、高速道路も事故を起こすからダメとか、ごねられしぶしぶ、平道を走るチャーリー。

遺産目的のため我慢しているが、段々レイモンドに心惹かれていく。

極めつけは、カジノでのトランプゲームのバカ勝ち。

荒野を走るアメリカのロードムービーは、どこか惹かれる。

レイモンドを演じるダスティホフマンもいいが、若かりしトム・クルーズもかっこいい。

第61回アカデミー賞と第46回ゴールデングローブ賞（ドラマ部門）、さらに第39回ベルリン国際映画祭においてそれぞれ作品賞を受賞したのもうなずける。