おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)
コロナの影響で公開が延び延びになっていた作品。
幕末の動乱期を描いた司馬遼太郎の長編時代小説「峠」が原作。
徳川慶喜の大政奉還によって、260年余りにも及んだ江戸時代が終焉を迎えた。そんな動乱の時代に、越後長岡藩牧野家家臣・河井継之助は幕府側、官軍側のどちらにも属することなく、越後長岡藩の中立と独立を目指していた。
だが、官軍の攻勢により、あえなく負け戦となる。
負け戦だけに、盛り上がりに欠け、河井継之助も、負傷して最後は自害。
自説を曲げず、凛とした姿が、最後のサムライなのだろう。
妻とのやり取りなど、その生きざまを描いている。
重厚な作品だ。