おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
日本・フランス・フィリピン・カタール合作
監督の国際性を感じさせる。映画は、国内問題なのに。
早川千絵、初長編監督作にして第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品。初長編作品に与えられるカメラドールのスペシャルメンション(次点)に選ばれた。
宣伝のうまさもあるが、劇場はウィークデイなのに超満員。ただ、高齢者が多い。
やはり高齢化社会への関心は高い。
この映画は、社会のひずみを描いてはいるが、答えを強制しない。
その辺がテクニックなのだろう。
主演は、倍賞千恵子、確かに、年相応に老けている。若作りしないから余計目立つ。今では、色んな若返り法が喧伝されているが、生活に追われるものにとっては高嶺の花。
彼女のPLAN75を誘導するコールセンター、河合優実も熱演。
もう一人の主人公ヒロム(磯村勇斗)、市役所の「プラン75」申請窓口で働いているが、叔父の安楽死に付き合って、最後は火葬場へ。
いろいろ、考えさせられる問題作だ。