おすすめ度 ☆☆☆★
2021年・第41回青龍賞で主演男優賞と新人監督賞を受賞。
闇の仕事を請け負う口のきけない青年と、両親に身代金を払ってもらえない孤独な少女の交流を描いた韓国発のサスペンスドラマ。
犯罪者の下請け仕事をするしがない2人、テインとチャンボク。テインは話せず、チャンボクは片足が不自由。ヤクザに殺されたヤクザなどを埋めたりする裏稼業。生きた人間は扱わないのが信条だったのに、押し切られて人質を数日預かることに。どんなヤクザが顔を出すかと戦々恐々と受け取りに行けばそれは誘拐された女の子。男の子を誘拐するはずが間違えたら親は身代金を出し惜しんでいるという。依頼したヤクザが、仲間に消されて2人は途方に暮れるが、チャンボクはなんだかんだと理屈をつけてテインに女の子を任せる。テインには実は小さな妹がいて、歪な擬似家族の生活が始まるが…
ヴァイオレンス、ミステリ、コメディ、障害者、疑似ファミリー、ごった煮の味わいながら、どこかさわやか。
「バーニング 劇場版」のユ・アインが増量して、失語症の男を好演。少女チョヒを演じたムン・スンアも好演。