ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「全身小説家」。原一雄が井上光晴の虚構と真実に肉薄!

2023-06-10 19:47:29 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

ドキュメンタリー映画好き ☆☆☆☆

Unext 鑑賞 1994年製作

「あちらにいる鬼」で、瀬戸内寂聴との不倫が描かれているのに興味を惹かれ、この映画を見た。

作家・井上光晴の〈虚構と現実〉を、彼が癌により死に至るまでの5年間を追い描いたドキュメンタリー。

この映画の始まりのころはもう、寂聴は出家をしており、肉体関係は無くなっている。葬儀の時の式辞で、肉体関係はなかったとしゃあしゃあと述べている。

この映画は、井上光晴の映画で、教え子たちに文学の何たるかを巧みな言葉で説き、場合によっては教え子の作品を厳しく批判することも厭わない気性の激しい部分を見せる井上光晴と、ベッドに横たえられ無防備な姿をさらけ出した井上光晴の姿が平等に画面に映し出される。

井上光晴の生の部分が多く語られる。

だが後半、光晴が死してから、彼の生い立ちの詐称に触れ、彼の生きざまの一面を見せる、

「あちらにいる鬼」の豊川悦司とは似て非なる感じ。

もっと人間臭い。

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「奈落のマイホーム」、11年越しの夢の我が家、1分で地下500mへ沈む!

2023-06-10 16:44:58 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

都会の中心に突如として現れた巨大な陥没穴「シンクホール」にマンションごと巻き込まれた人々の運命を描いた韓国発のサバイバルスリラー。

この設定のすさまじさに、近年一番驚く映画。原題はシンクホール(SINKHOLE)。地中の石灰岩が雨水により流れ去って空洞となって地表が陥没するもの。

マンション一棟丸ごと落ちたらどうなるか。それを映画にしてみた。前半は、主人公一家とマンション住人と主人公の会社の部下の紹介。マンションに住む嫌味な中年男との確執が、ほぼコメディで描かれる。

前半、映画の主人公にしたくないような小市民だちがベタなコメディを繰り広げてい、マンションまるごと地下500mに陥没すると、今度は彼ら全員が「応援したくなる人たち」に反転するのがスゴイ。

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