おすすめ度 ☆☆☆
2011年製作 Unext 鑑賞
医療過誤で病院をつぶしてしまい、今は勤務医をしている夫、年頃の娘は妻子ある男性と不倫中、三浪中の息子は彼女が妊娠したかもしれない。夫の認知症母親の介護を15年も続けてきた妻は、家族の世話で精いっぱい。両親はなく、ただ一人の弟は姉に不満を抱き続けており、不妊症の嫁が屋台で稼いだお金を暴力で巻き上げ、博打と女に狂う。 年中、食事を要求する姑。世話をしてもしてもぶちまけられる食事。妄言を吐き、嫁を傷つける。それでも嫁が世話をしなければ誰がするというのか? 果てしのない介護。家族の誰もがこの先どうなっていくのか不安。そんな中、体調不良でようやく病院で診察してもらうと……。 痛みを訴える妻に「薬局で薬を買って飲んでおけ」としか言わない夫。医者なのに! そして、妻は手術も甲斐のない病状で、あとは死を待つだけ。 母親が死ぬとは思ってもいないまだ幼い息子。分かり合えない弟。病院を辞めさせられた夫。認知症が治るはずもない姑。死ぬわけにはいかない! しかし…。
題名とは裏腹に、辛い映画。
高齢化社会と介護問題、家族の問題など、様々なディテールが今の日本にも通じる。
映画のほかにドラマもある。