おすすめ度 ☆☆☆★ 劇場鑑賞
143分の長編。
安藤サクラと山田涼介が特殊詐欺を生業とする姉弟役を演じたクライムサスペンス。
原田眞人が監督・脚本・プロデュースを務め、直木賞作家・黒川博行の小説「勁草」を実写映画化した。
大阪弁でなおかつぼそぼその会話。歯切れの悪いセリフに悩まされる。
特に前半、受け子詐欺の実態が描かれるが、テンポが速く、要領は判るが、消化不良。ただ、ずっと安藤サクラを追い続けるので、その点ではわかりやすい。
後半は、弟役の山田涼介が加わり、サイコパスでありながら、姉弟のコンビがうまい。
元締めを殺して、その金を奪うためも知的遊戯が面白い。
全体的に安藤サクラのカッコよさが光っている。
悪が次々と殺されていく中、一人生き延びるサクラのラストは心地よい。
癖のある役者ぞろいで、映画的には面白い。