おすすめ度 ☆☆☆★
NHK BS プレミアム 鑑賞 1967年製作
ポール・ニューマンが主演を務め、権力に屈することなく脱獄を繰り返す男の生き様を描いた犯罪ドラマ。
反逆するヒーロー。打たれても、打たれても、再び反逆をくりかえす。束縛するものからの脱却。自由への逃亡。
軍で功績のあった男が、アルコールにおぼれ、駐車メーターを破壊して、刑務所へ。その男がなんども脱獄を繰り返す。
アメリカ映画らしく、主人公が神と対話する。これが、日本映画と違うところで、男は神も仏もあるものかという態度で脱走を繰り返す。
刑務所では、屋外労働で汗を流す。長い柄のついた草刈鎌で、道路沿いの雑草を刈る。棒を振り回していることで草を刈る。炎天下で上半身裸で作業をしたりする。運よく脱走に成功しても、すぐばれて刑務所に舞い戻る。すると独房入り。その後は、鎖につながれる羽目になる。それでも、脱獄をあきらめない。サングラスをした、看守の一人がライフルをもって脱獄囚に狙いをつける。脱獄囚を追う場合には、警察犬を使い、執拗に追う。このため、香辛料を撒きちらし、犬を嗅覚をマヒさせる作戦にでる。これらの知恵比べが面白い。
同時期公開のニューマン主演の「明日に向かって撃て」は、アメリカンニューシネマとして有名。