ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「アイムソーエキサイテッド」、メキシコ行きの飛行機で起こった飛行機事故のてんやわんや

2014-07-21 16:27:39 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆

 コメディ好き ☆☆☆

「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール 帰郷」などでおなじみのスペインの名匠ペドロ・アルモドバル作品。

だが、ちょっと趣が違う。もともと、喜劇映画で出発した監督だけに故郷帰りなのかもしれないが。さらに、監督はゲイで、下ネタ好き。

まったくその本領が発揮された映画だが、ちょっと、その手の映画は苦手。

マドリードを発ったメキシコ行の飛行機。整備士のミスで、着陸不能に、で、着陸できる飛行場を探すのだが、

何しろ、乗っているキャビンアテンダントはすべてゲイ。

更に操縦士も副操縦士も危ない系。

事故がわかって、みんな、大騒ぎするのかと思ったが、女性キャビンアテンダントとエコノミストクラスの乗客には眠り薬を飲ませて、お休みムードに。

だから繰り広げられるシーンは、ファーストクラスの客とアテンダント、それに、操縦士。

まあ、それぞれに、悩みをかかえ、でも、いちゃつきは激しくと、事故らしい雰囲気はない。

おまけに、地上に電話する通話はすべてまる聞こえで、秘密がばれる。

しゃれた、セリフのやり取りと、行為はくすぐるに値するが、ちょっとのめりこめない。

でも、乗客は皆海千山千。

何か、現代のスペインの政界を風刺しているという意見もあるが。

結局、着陸可能な空港をも見つかり、無事胴体着陸。

ラストはめでたしで終わるのだが。

、アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルスが友情出演。ほかは監督好みの面々。

ゲイの3人が踊るシーンは、楽しいが短い。



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「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」、黒人バックコーラスの変遷

2014-07-20 18:02:20 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アメリカ音楽好き ☆☆☆☆

アカデミードキュメンタリー映画受賞作品。

バックコーラスはあくまで、バックコーラス。その歌唱力がいかに素晴らしくても、日陰の存在だ。

現に、私は、ここに出てくる歌姫のことは、全然記憶にない。ただ、歌声には聞き覚えがあるだろう。

そんな、バックコーラスの歌姫たちの変遷を、インタビューと音楽、残されていた映像で描いたドキュメント映画


1960年代から白人に変わって登場してきた黒人のバックシンガー。彼女たちは、もともと、教会の聖歌隊で、その魅力を発揮してきた。

そしてトップシンガーたちの後ろで、その歌を盛り上げてきた。

ただ、業界の要望は、あくまでバックシンガーで、運よくトップシンガーとなっても、成功できなかった。実際は、トップシンガーとしてうたった人もいたが、結局需要がなかったということか。

マイケルジャクソン、ミックジャガー、ブルーススプリングステイン、スティービーワンダー、デビッドボウイ、レイチャールズ等々そうそうたるメンバーが顔をそろえる。

有名なシンガーのバックで、その歌声は鳴り響き、絵的には実にダンサブル。

中で繰り広げられる歌曲の数々、いろんなストーリーで彼女たちの大変な人生を知るにつけ、ラストでの音楽は感動ものだ。
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「夏の妹」、セクシー系アイドル里見りか主演のドラマ

2014-07-20 17:15:52 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

さわやかなセクシー系ドラマ好き ☆☆☆

とんかく、里見りかがかわいい。

売れない小説家秋夫は、ささやかな家庭を持ち幸せに暮らしている。

そんなところへ転がり込んできた、義理の妹。行くとことがないといって住み着いてしまう。

血のつながりはないのと、昔仲好かったせいで、セックスまで。

だが、妻がいる秋夫。妻とセックスしているときは、押し入れに隠れて、それを覗いている。

とまあ、官能ドラマ。

だが、意外とあっさりしていて、しつこさがない。

ラストは、落ちがあって、綺麗にまとまっている。

里見りかの魅力抜群。

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「キューティー&ボクサー」、篠原有司男・乃り子夫妻の40年の奮闘記

2014-07-19 16:29:16 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

 アート好き ☆☆☆☆

ニューヨーク在住40年、81歳の有司男と乃り子夫妻のアート人生物語だ。

冒頭、モヒカン頭の81歳の有司男が、「ボクシングペインティング」するところから始まる。

ボクシンググローブに、絵の具をたっぷりつけて、キャンパスに殴りつけ、その模様だけで絵を描く、いわゆる前衛アートだ。

岡本太郎にも絶賛され、その後ニューヨークに活躍の場を移し、世界的評判を得る。

乃り子は、19歳で絵の勉強にニューヨークへ行くが、そこで有司男と出会い、その芸術に惚れこみ、師匠として仕え結婚する。

しかし、その後、息子を授かり、一方で、アル中になるなど、苦労を重ねる。

年老いた今も、その日暮らしが続き、前衛芸術家の生活の暮らしのむつかしさをうかがわせる。

そんな貧しさも、かえって夫婦愛を勇気づけ、本映画も、その独特の夫婦像が、見る者のある種共感を呼び、映画が盛り上がる。

アメリカの若きドキュメンタリー作家が、密着して映像を撮り、撮りだめてあった夫婦の映像と、乃り子の独特のイラスト物語で作品を面白くしている。

音楽をサキソフォン奏者清水靖晃が担当、ニューヨークを浮き彫りにする。

年齢差のある乃り子から見た有司男像は、そのイラストが語るように、実に魅力的、飲んだくれで弱さも見せるその姿は感動を呼ぶ。

80歳を超えて、ボクシングペインティングに挑むエネルギーがうらやましい。









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「ジゴロインニューヨーク」、ウディアレンも出演しているニューヨークのジゴロ

2014-07-18 16:48:39 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

しゃれた映画好き ☆☆☆

、『バートン・フィンク』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞したジョン・タトゥーロ。監督業にも手を出して、本作は、競演している、こちらは監督が専業のウディアレンに、脚本のお手伝いをしてもらって、おしゃれなニューヨークの色恋物語を軽妙に描いています。

マレー(アレン)は、先祖伝来の本屋が左前になり、皮膚科の女医に、レズと3Pできる男娼を紹介してくれと頼まれ、これも失業中で花屋でアルバイト中のフィオララヴァンテを思い付き、マネージャー的な行為に出る。

花屋は、躊躇するも、女医との逢瀬に出向き、チップまではずまれ、その気になってしまう。

花屋を演じるのは、監督自身。それほど男前ではないが、そのまめさと洒脱さが女にもてるのか?

商売は順調にいくが、客の一人、厳格なユダヤ宗派の高名なラビの未亡人に恋をしてしまうことに。

この映画は、ジャズをはじめとする音楽の効果が満点で、恋物語を盛り上げる。

だが、横恋慕する男がいて、マレーは、ユダヤ教の裁判にかけられてしまう。

ウディアレンの映画そのものではないが、アレン流の鉄砲玉のような会話の妙とか、ニューヨークの下町っぽさがよく出ていて心地よい。

シャロンストーンとヴァネッサ・パラディが女優陣で花を添える。


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「ミア MIA」、アフガニスタンが舞台のテロリストに両親を殺された娘の復讐

2014-07-17 18:40:44 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆

オックスフォード大学の女子学生ミア、家にテロリストが押しかけてきて、両親を殺されてしまう。

命からがら妹と逃げだし、英国情報局MI:6に助けられる。

そこから復讐に燃えたミアは、スパイとしての訓練を受け、アフガニスタンへ乗り込む。

ソフィア・ブラック・デリアが、ヒロインを演じ、アクションヒロインとしてデビュー。

英国のスパイものだが、いささか作りが雑で、盛り上がりに欠ける。

劇場公開はされたが、限定的。(ネタバレ)




























テロリストの親玉とされた男は、実は娘の実の父親で、優しい人だった。

むしろ、諜報局の女性局員が、テロリストと組んで石油利権を取ろうと画策していた。

娘は、だまされて、位置情報を腕に仕込まれ、危険にさらされなど、アクションシーン満載。

最期、女性局員が飛行機で逃げるのを、必死で追いかけ、格闘する娘は勇ましい。

ヨルダン軍が全面的に協力した爆破シーンはさすがに迫力がある。



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「ペインテッド・ヴェール ある貴婦人の過ち」、サマーセットモームの映画化

2014-07-16 15:52:43 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

 文学映画好き ☆☆☆☆

劇場未公開

サマーセットモーム原作、1934年に往年の名優グレタガルボ主演で映画化されている、今回はヒロインをナオミワッツが好演。

1923年、ロンドンの上流階級の娘キティ。だが、当時としてはかなり積極的なおきゃんな女性。

父の紹介で知り合った男性の強引な求婚に、あっさりOKしたが、すぐに、上海へ。

だが、細菌学者の夫は、妻には見向きもせず研究に没頭、そこで、妻もいる副総領事と浮気。それがばれて、夫は、コレラの発生地(中国の奥地)に赴任。しぶしぶついていくが、ここでも、ほうたらかしに。

聡明な彼女は、修道院で自らかってでて、子供たちの教育に情熱を注ぐ。

しかし、徐々に、夫への理解を深め、やがて、中国人たちの暴動に巻き込まれ、助けてくれる夫を見直す。

夫は、水が病気の原因と突き止め、遠くから水道(竹細工)をひき、水問題解決に努力する。

しかし、愛を呼び戻した彼女の前に悲劇が?

愛の形を提起するモームの原作を得て、演者の演技と相まって、重厚なラブロマンスとなっている。

エドワード・モートンが寡黙夫を熱演している。

中国の奥地は、桂林を思わせる山々が、美しい。

ラストは皮肉。


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「マレフィセント」、アンジェリーナジョリーの眠れる森の美女

2014-07-15 17:45:51 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆☆

「アナ雪」といいこの作品といい、ディズニーは、クラッシックファンタジーをうまく脚色、新しいラブストーリーを生み出している。

本作も、「眠れる森の美女」ファンから見れば、その改変ぶりに唖然というところかもしれない。

ただ、アンジェリーナジョリーのラブファンタジーとして見れば、まったく変わって、アンジーならではの演技とスタイルに感動させられる。

そもそも、魔女である「マレフィセント」を主役とするところからふるっている。そして、現代の3D技術。もう、ディズニー作品には3Dは欠かせない。

実写版ではあるが、随所にアニメキャラが出てきて、結構楽しませてくれる。

物語冒頭は、マレフィセントの若かりし頃、王子に恋をしてしまいラブラブの雰囲気。

だが、王位継承を狙う王子のため、魔法の基本である翼をもぎとられてしまう。

ここがこの映画のポイント。

妖精の国のクイーンとして、人間の王国と対峙することに。

人間の王国に生まれたオーロラ姫。彼女に呪いをかけてしまう。

そして後半、他国の王子が現れ、童話通りに進むかと思えたが、

そこはそれ、アクション満載の活劇となる。

いずれにしろ、アンジーのキャラが立ちすぎるほどの圧巻で終盤へ。

ラストはハッピーエンド。

アンジーの娘が、オーロラ姫の幼いころに出演。親子共演もうれしい。、
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「ブリングリング」、ソフィアコッポラが描く、ティーンエイジャー窃盗事件!

2014-07-14 17:07:16 | アメリカ映画

おススメ度 ☆☆

セレブ好き、ファッション好き ☆☆☆

フランシス・フォード・コッポラの娘で監督を務めるソフィアコッポラが、きらめくようなセレブ世界にあこがれるティーンエイジャーの無茶振りを描いていています。

撮影は、実際に被害にあった、パリスヒルトンの豪邸を使ったそれこそ贅沢なシーンを含めて、セレブたちの、豪邸が次々と披露されていきます。

その豪華さとファッション性に唖然とする人にはお勧めの一作だ。

転校生のマークは自らをブス(男)と名乗り、日陰にいるが、レベッカに声をかけられ、気軽にキーのかかっていない車から貴重品を置き引き、更には友人宅に空き巣に入るなど、それこそ罪の意識のない身軽な感覚にはまってしまう。

それが高じて、ファッションにあこがれる三姉妹と共謀して、セレブ宅に忍び込み、彼女たちの貴重品やファッションを盗み出す。

ハリウッドのセレブ達は、なぜか取り締まりが大甘。ネットで調べて留守を確認、家の情報もネットで観察。

そのくせ、セレブたちのロッカーは、貴重品とファッションの宝庫。

たどり着いた若者たちのはしゃぎようといったら。そして夜な夜なクラブに繰り出し、薬をやっては恍惚感に。

ただ、セックスや薬の悲惨な場面はなく、映画としては、ファッショナブルな作りに。

そんな、罪を重ねて、いいわけがなく、当然監視カメラの映像から割り出され御用となる。

しかし、彼女たちは、悪びれるどころか、社会勉強といい捨てるありさま。

まあ、ドキュメンタリー映画ではないが、意外に、淡々としたセレブにあこがれるヤングたちの生態があぶりだされている。

蜷川といい、監督二世のファッションはあくまで、きらびやかだ。

 

 

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「兵器人間」、ナチスドイツが作っていた兵器人間

2014-07-13 15:56:44 | アメリカ映画

おススメ度 ☆☆

ゾンビ映画好き、兵器人間好き ☆☆☆☆

兵器人間の題名通り、人間の内臓と血しぶきが描写されるので、それが嫌な人はまず見ないほうがいい。

第二次世界大戦末期、ソ連兵が、ナチス占領地域を攻撃。

この映画は、戦争に参加するソ連兵の新米が、手持ちカメラで従軍記録を撮っていた、その記録である。従って、画面が揺れ見難い。

前半は、普通の戦争映画よろしく、無線が通じなくなっている以外は、ドイツ兵の退去した後の戦争地域を掃討するソ連兵。

途中には、殺されたドイツ兵の死体などが散乱している。

味方軍の要請で訪れて地域だが、何かおかしい。

人気のない教会に近づいてみると、虐殺の跡が、

そして地下室には、膨大な研究室が隠されており、そこではフランケンシュタインの末裔が人間と兵器を合体させた「兵器人間」を製造していた。

そこからはじまる、不可思議な戦闘。

兵器人間は、手が大きな鎌だったり、顔が扇風機で相手をミンチにしたり、頭部以外はすべて武器だったり、だが、飛び道具は持たず、動きも緩慢。

でも、不意を突いて襲ってきたり、複数に囲まれるとたまったものではない。

まあ、ゾンビ映画的画像が所狭しと迫ってくる。

画像が、すべて個人の所有する、それも敵に襲われる立場だったりして、揺れ動き、物体を見続けられず、カメラがふらふら、実態感そのものか、よけいな画像で困惑される。

兵器人間は、フランケンシュタインの手作りのため量産はできず、そのため、それぞれ個体によって、武器が違う。

フランケンシュタイン博士の描写はかなりカリスマ的で、恐ろしい。

途中、脳をむきだしにして、左脳と右脳を、ナチズムと共産主義の脳を共存させるというえげつない手術を難なくやってのけ、生理的に見てられない。

まあ、ゲテモノ映画としてはかなり面白く、見ごたえがある。

 

脳の手術画面

 

 

 

 

 

 

 

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