コメディ好き ☆☆☆
「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール 帰郷」などでおなじみのスペインの名匠ペドロ・アルモドバル作品。
だが、ちょっと趣が違う。もともと、喜劇映画で出発した監督だけに故郷帰りなのかもしれないが。さらに、監督はゲイで、下ネタ好き。
まったくその本領が発揮された映画だが、ちょっと、その手の映画は苦手。
マドリードを発ったメキシコ行の飛行機。整備士のミスで、着陸不能に、で、着陸できる飛行場を探すのだが、
何しろ、乗っているキャビンアテンダントはすべてゲイ。
更に操縦士も副操縦士も危ない系。
事故がわかって、みんな、大騒ぎするのかと思ったが、女性キャビンアテンダントとエコノミストクラスの乗客には眠り薬を飲ませて、お休みムードに。
だから繰り広げられるシーンは、ファーストクラスの客とアテンダント、それに、操縦士。
まあ、それぞれに、悩みをかかえ、でも、いちゃつきは激しくと、事故らしい雰囲気はない。
おまけに、地上に電話する通話はすべてまる聞こえで、秘密がばれる。
しゃれた、セリフのやり取りと、行為はくすぐるに値するが、ちょっとのめりこめない。
でも、乗客は皆海千山千。
何か、現代のスペインの政界を風刺しているという意見もあるが。
結局、着陸可能な空港をも見つかり、無事胴体着陸。
ラストはめでたしで終わるのだが。
、アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルスが友情出演。ほかは監督好みの面々。
ゲイの3人が踊るシーンは、楽しいが短い。