ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「100歳の華麗なる冒険」、爆弾マニア男の奇想天外な人生

2014-11-21 17:42:33 | ヨーロッパ映画
おススメ度 ☆☆☆

スェーデン映画。

老人が元気な映画好き、世界歴史ヒストリー好き、ブラックコメディ好き ☆☆☆☆

ちょっとYAHOOなどの評価が低いので控えめの点をつけてみたが、

題名が爺さん臭くて、元気な爺の冒険物語なのに、残念。

だって、100歳の誕生日に老人ホームを抜け出て旅に出る。

しょっぱなから、駅で、ギャングのトランクを預けられ、それが大金入り(1億近い金)だったとは。

お蔭でギャングと警察に追われる羽目に。

100歳爺さんの張り紙があちこちに出ているのに、泰然自若。

敵さんは、自ら墓穴を掘って、死んだり、記憶喪失になったり。(爺さんが頭を殴ってけがさせるることもあるが)

で、この物語、副題が、この爺さんの来し方。産児制限反対の父や母は早いうちに亡くなり、爆弾マニアの少年は、その特技でもって、戦争に関わり、一時は二重スパイもして、原爆のオッペンハイマー、スペインのフランコ将軍、ソ連のスターリン、ゴルバチョフ、アメリカのトルーマン、レーガン大統領にかかわりを持つ超大物。だが、政治に関心のない彼は、いまこうして普通の百歳の老人になっている。

この、歴史物語は、ヨーロッパ人でない私にとってはちょっとよくわからないところがあるが、そこはさらっと流れていく。奥深く読めば面白いのかも。

そのせいか、ヨーロッパ特にスェーデンでは、「アナ雪」を抜く、大ヒットだとか。

それにしても爺さん、大金を持ちながら、飄々とマイペースのロードムービー。

仲間も増えて、死体処理もうまくいき、母親の教えに従ってなるようになる。

それにしても、周りの人が大声を出すというパロディはこの映画のテーマか?

象が殺人道具になるとは。

主演のロバート・グスタフソン、50歳の若さで百歳の爺を演じており、18歳からあとの主人公を演じている。



ちなみにスェーデンは日本に劣らず長寿国で、寝たきりが少ない。ケア付き住宅や個室付きホームが町中に整備されており、福祉が充実しているとか。それでも、抜け出したくなるのは人間のさがか?
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「サボタージュ」、アーノルド・シュワルツネッガー主演のミステリーアクションです

2014-11-20 19:32:00 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

アーノルド・シュワルツネッガー好き、エログロ映画好き ☆☆☆☆

エロといっても、その汚い言葉です。アメリカ映画もこんな下衆なんですね。

一方、グロは結構えぐいです。グロといっても、殺され方とか死体の描写とかで、ちょっと気の弱い人はひいてしまいます。

知事までしたシュワルツネッガーがこんな映画にとも思いますが、役の幅を広げたかったのでしょうか。

簡単に言えば、妻と娘を虐殺され、その映像が送られてきて、見るたびに、復讐の念をふつふつとさせていたのでした。確かにその映像は、第三者が見ても痛いものです。

一方で、シュワルツネッガーの役は連邦捜査官で、それも軍隊経験のある猛者なのですが。

1000万ドルの行方がわからなくなり、一端、捜査官を外れていたのですが、半年後に復帰。

8人のメンバーたちと、軍隊並の猛特訓をして捜査に当たります。

ところが、メンバーが一人、また一人と、かなりえぐい殺され方をします。

トレーラーが、列車に衝突されくしゃくしゃに、他のメンバーは天井にくぎ付けに。

それらの死体は見るも無残です。

背後には、メキシコの暗殺団の関与が疑われます。

だが、後半、捜査は一転して、市警の刑事が加わって、犯人の捜査に当たります。

そして、犯人の目星がついて、カーチェイスが始まります。

銃打ちまくりのアクションものです。

結末は、ちょっとあっけない。だって、「そして誰もいなくなった」です。
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「神様のカルテ 2」、病院勤務医の愛と犠牲

2014-11-19 19:36:21 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

病院もの好き、社会派映画好き、愛の物語好き ☆☆☆☆

嵐のメンバーである桜井翔主演の病院物語。「神様のカルテ」続編だ。

本屋大賞を受賞した夏川大介原作。

冒頭、救急病院の忙しさが、スケッチ風に描かれる。信州松本にある本庄病院が舞台だ。

病院医は家族を犠牲にして働いている。また、事務長は、金儲け一編道のガリガリ亡者(経営的には致し方ないか)。でも年中無休の体制は大変な苦労がある。

そんな中、栗原一止(櫻井翔)と同期の進藤辰也が東京から赴任してくる。

彼は、夫婦別居で、娘と同居、その保育園の送り迎えで忙しい。

そんな彼の態度は、忙しい病院では浮き上がってしまう。

だが、彼は逆に、栗原に「家庭を犠牲にして働くことがいいことか」と問いかける。栗原の奥さんは妊娠中だ。

彼らの上司である良き理解者の貫田内科部長が突然倒れる。癌だった。

貫田部長の病との戦いと奥さまの献身。そして二人のなれそめの演出がサイドストーリーとして盛り上げる。

進藤も、夫人が小児科医で、子供を助けられなかったトラウマを抱えていた。

夫婦愛と人間愛。医者が抱える愛の問題をうまくまとめて感動させる。

病院と勤務医の置かれた現状とその問題点を浮き彫りにし、社会派ドラマともなっている。

青春ドラマらしく甘いところもあるが、若い俳優、藤原竜也、宮崎あおい、吹石一恵とベテラン柄本明、市毛良枝らの演技は安心して見ていられる。

 
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「デッドマンダウン」、妻子を殺され復讐を誓う暗殺者と事故で顔を壊された女

2014-11-18 19:29:00 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆☆

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のデンマーク人監督ニールス・アルデン・オプレヴの作品。

ヒロインには、そのタトゥーに出ていたノオミラバス。

妻子が殺され、自らも殺されかかった男の復讐劇。

復讐相手の組織に潜り込み、計画を練る。

そんな時、隣のマンションに住む女に、殺害現場を見たと脅され、彼女の交通事故の相手の殺しを引き受ける。

こうして、二つの殺しの案件が複雑に絡み合って、展開が読めず興味をそそられる。

男は、コリンファレルが扮し、髭ずらがちょっと気になるが、なかなかガンアクションも決めてくれて、心理面でもその面構えが雰囲気を伝える。

前半は、からんだ面々の描写に時間を取られるが、後半は、すっきりアクションを見せてくれる。

復讐劇というやや暗めの映画だが、ラブストーリーも織り交ぜて展開が面白い。
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巨星落ちる、高倉健さん死去。

2014-11-18 15:58:36 | 映画
我らが高倉健が亡くなった。

任侠時代劇の花。

今を思えば、古き良き時代だったのか。

でも最近では、「鉄道員」、「あなたへ」など、老境のいぶし銀だった。

男を感じさせてくれる男だった。

でも男は、早死にする。いまでは、83歳はまだはなたれ小僧。

もうちょっと長生きして、男を見せて欲しかった。

コメント (1)
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「野良犬たち」、犯罪のない村は、合法的に犯罪を犯す村でした

2014-11-17 19:30:00 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆

韓国映画独特の、犯罪まみれの怪しげな田舎町を巡る映画。一応、実話に基づくとあるから、まあ、こんな世界なのだろうか。実に暗~い映画。まあ、ラストは救いだけれど。

UNで一世を風靡し、ドラマ「宮~Love in Palace~」でも有名なキム・ ジョンフン主演映画だが、彼の役は友達の奥さんと不倫はするわ、賭博、借金ありのろくでもない記者。

浮気相手の旦那(先輩の記者)を探し求めて(浮気相手との交際を認めさせようと)山村を訪れたソ・ユジュン。村についた途端事故を起こし、部品がなく、気のよい修理屋の家に泊まることに。

その村は、「犯罪のない村」と看板のかかった村だった。

だが、そこで暮らすうちに、村はずれにある一軒家に住む、夜盲症を患う娘と病に伏せる母親がいて村人たちに世話を受けていることを知る。

村の男たちは、互いに連絡を取り合って、村の結束を固めており、よそ者の入り込める余地はなかった。

そして、夜になると停電する不思議。

それは男たちが、変わりがわりに、娘を手ごめにする陰湿な行事が行われていたためだった。

この事件を知った記者が、状況証拠の写真を撮り、娘に証言させ、そして娘と手に手を取って逃げることに。

雪深い山とあって、その逃亡劇は熾烈。

銃を手作りして持つ村民たち。

「犯罪なき村」は、自分の勝手な宣伝文句だった。

いかにも韓国らしい犯罪ドラマ。
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禁断の映画「ヴィオレッタ」、撮影当時10歳だったアナマリア・バルトロメイの色香

2014-11-16 18:37:34 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

少女のヌードということで、日本での公開が危ぶまれた問題の作品。

母親が娘のヌードを撮影して物議をかもした1977年の写真集「エヴァ」の被写体エバ・イオネスコが34年を経て母親の写真家母イリナとの実話を映画化したドラマ。

児童ポルノに該当するとして物議をかもした。

更に、今回の娘役に扮する撮影当時10歳だった新人アナマリア・バルトロメイ。その色香と退廃的ムードは映画を引き立てている。

日本での上映が危ぶまれたが、映画では裸のシーンはなく。ポルノ的要素を排除していることで、R15+で公開された。

祖母に育てられたヴィオレッタが、写真家の母に写真を撮ってもらったことがきっかけで、母の写真が売れ出し、ついにヌードまで撮らせることに。

ヴィオレッタは、最初はきれいな洋服を着て化粧も大人っぽく、そんな自分を喜んでいたが、母の執拗な要求に嫌悪を示し最後は逃げていくことになる。

その間の母と子の女としての生きざまを映画はえぐっていく。実体験をもとに映画化したことで現実感があふれている。

決して、ロリータ映画ではない。

ただ、少女が美しいのは、アートなのか。
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「ハプニングブロードキャスター」、アメリカンポルノ映画

2014-11-16 15:56:54 | アメリカ映画
おススメ度 ☆☆

ポルノ映画好き ☆☆☆

典型的ポルノ映画。

割り切ってみれば、楽しめる。

アメリカのボイン姉ちゃんが複数出演。82分の中尺だが、10分に一回は全裸セックスシーンがあるという際物。

中身は、題名通り、放送局のブロードキャスターの話だが、

低迷する視聴率を巡って、それぞれの駆け引きが、

そして結局、おっぱい放送が一番受けると、

女性たちがみんなおっぱいを出して放映。

一方で、会社の出世を巡って女たちの色仕掛けの駆け引きが。

どうでもよい話だが、それなりにエッチシーンに移行し、その点では成功。

まあおっぱいのおおきいこと。
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「ワールズ・エンズ 酔っぱらいが世界を救う」、イギリスのパブ攻略物語

2014-11-15 19:25:35 | イギリス映画
おススメ度 ☆☆☆

ビール好き(酔っ払ってみるのも愛嬌かも)、SF映画好き ☆☆☆☆

イギリスといえば「PUB」、ビール好きが昼間から酔っ払う。

そんなイギリスの片田舎、でもパブは12軒もある。

20年前、12軒パブを飲み歩く予定が失敗してしまった、アラフォーのゲイリー。再挑戦するために昔の仲間4人を呼び集め、ふたたび、12軒パブめぐりに挑戦。

前半は、グダグダ言いながらなんとかぐびぐび飲み明かし、酔っ払ってきた中盤。

昔仲間の女性も絡んできて佳境に入ると思ったが、トイレでの突然の活劇。宇宙人(ブリング)の登場です。なんと、突然首がもげて転がりだし、緑色の血液らしきものが飛び散ります。

そこからはもう、人の姿をしたブリングとアニメ調の宇宙人らに、襲われまくります。まあ言ってみればゾンビらしくないゾンビの登場です。

すなわち、今は、この宇宙人に地球は乗っ取られていたのです。

でも中年のおっさんたちも奮闘しますが、一人、二人とブリングに飲み込まれます。

酒のみの話が、途中からSF映画になる見事な転換劇です。

土台は、イギリス流コメディですが、

中には、かなり辛辣な人生訓まで出てきて、只なる映画ではありません。

単に、酔っぱらいと宇宙人の話と受け流してもいいし、少しひねられた世界観を味わうもよし、なかなかよく深い映画です。

監督エドガー・ライト、主演サイモン・ペッグ&ニック・フロストのイギリス・コメディの名トリオ。
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「25 NIJYU-GO」、東映Vシネ25周年記念 アクションオンパレード

2014-11-14 17:03:21 | 日本映画
おススメ度 ☆☆

Vシネ好き、日本のアクション映画好き ☆☆☆☆

東映Vシネ25周年記念と題して、Vシネアクション俳優総出の顔見世ドンパチ。

それにしても、力のいれようの割に、お客の少ないのはなぜ。

Vシネファンは、必ずしも映画ファンではないのかも。

25の意味が、ちょっとピンボケ。

それにこの手の映画で若い女や、じいさんばあさんを狙うのも無理かな。

でも、まあ、映画自体は、25億円の横領金をめぐる、警察、ヤクザ、マフィア、殺し屋、ハンぐれと悪のオンパレードでドンパチ。

でも警察も腐っていて、何の正義もない。

ラスト廃屋の工場での大アクションは、お決まりではあるが、一応盛り上げの仕掛けは十分。

しかし、パンチ不足は否めない。

Vシネに、欲を言ってはいけない、Vシネとして楽しめばいいのだ。

哀川翔は、この手の作品の顔にはうってつけだが、彼の素顔を知ってしまっては、ちょっと辛い。

小澤仁志のヤクザは、Vシネの顔であり、やむを得ない。

それにしても、寺島進や大杉連らが表に出れば面白いだろうが、Vシネでなくなってしまう。

竹中直人、石橋蓮司はご愛嬌。

女性陣も高岡早紀をはじめ頑張ってはいるのだが
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