ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「あなたはまだ帰ってこない」、占領下のフランス、夫はまだ帰ってこない!

2019-03-22 17:21:18 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

文学好き、恋愛映画好き ☆☆☆★

フランス・ベルギー・スイス合作

「愛人 ラマン」などで知られる作家マルグリット・デュラスが1985年に発表した自伝的小説「苦悩」を映画化。

1944年、ナチス占領下のフランス。若き作家マルグリットは夫ロベール・アンテルムとレジスタンス運動に身を投じていた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕されてしまう。マルグリットは愛する夫を取り戻すため、ゲシュタポの手先であるラビエと危うい関係を築き、情報を得る。

このドイツ占領下のフランスという立ち位置が、身近でないので、わかりにくい。

政権は、ドイツのもとにあり、反ドイツは、ゲリラ戦をしていたのであろう。

前半は、まさに夫を待ち焦がれ、藁をもすがる気持ちで、政権側の男と親しくなり、情報を入手しようと努力する。

アウシュビッツのイメージから、かなり厳しい収容所生活が予想されるが。残されたマルグリッドは必至だ。

映像が、映画化の難しい文学作品なので、とくに凝った作りになっていて、よいとみるのか、てらっているとみるのか?

後半は、パリが解放されてからのマルグリッド。

痛めつけられた夫を受け入れられるのか?

あっけないラストだが。

凝った作りの恋愛映画なので、退屈に思うか、文学作品として評価するのか迷うところだ。

マルグリットを演じるメラニーティエリーの演技、エマニュエルフィンケルの演出をどう評価するのか。

フランスでは、アカデミー賞のフランス代表だ。

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「ANON アノン」、記憶が、記録・検閲される時代!殺人事件が?

2019-03-21 17:44:27 | ドイツ映画

おすすめ度 ☆☆★

Ai頭脳映画好き  ☆☆☆

R15+ セックスシーンがあります。

「未体験ゾーンの映画たち2019」上映作品。

地球上の全ての人間の記憶が記録・検閲されるようになった近未来。犯罪が不可能になった代わりに個人のプライバシーも匿名性も失われたこの世界で、起こるはずのない殺人事件が発生する。

そして、記憶を消された女がクローズアップ。

刑事サルは、その女を追いかける。

やがて、サルは、追いかけるうちに、謎の女に魅力を感じてしまう。

謎の女をアマンダ・セイフライドが演じます。

全裸で誘惑したり、セックスしたりします。

まあ、言ってみれば、スタイリッシュなAI

情報と謎を絡ませながら、結局は、アマンダの魅力を描いた映画なのだ。

ちょっと、ひねりすぎの感があるが、展開も面白い。

ただ、話に間延びが感じられ残念。

刑事サルをクライブ・オーウェンが演じてます。


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「キャプテン・マーベル」、マーベルに新ヒロイン!

2019-03-20 18:09:56 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)

マーベル好き ☆☆☆☆

「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」の一作で、MCUでは始めて女性ヒーローが単独で主役となったアクションエンタテインメント。

1990年代を舞台に、過去の記憶を失った女性ヒーロー、キャプテン・マーベルの戦いを描く。

最近では、マーベルは一定のお客をつかんで、新しいキャラクターやチームを作ってアクションに磨きをかけている。

今作は、ヒーローものであると同時に、後にアベンジャーズ結成の立役者となるニック・フューリーも重要な役割で参加しており。、まさにアメリカのブラック旋風に乗っている。

今回特筆すべきは、猫の存在である。なんとヒロインをも食いかねない目立ちよう。

基本、SFだけに、様々なアイデアで勝負をかけるが、今回、女戦士の記憶に立ち入り、親しみをもたせる。

キャプテン・マーベルを演じるのはアカデミー俳優ブリー・ラーソン、一見華やかさがないが、しんはしっかりしており、力量の持ち主を貫禄で演じている。

次回作アベンジャーズ・エンドゲームには、このキャプテンマーベルが登場。

結局、次回作の前哨戦なのだ。

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「生きる街」、津波で家族がばらばらに、心強く生きる母の姿!

2019-03-19 16:56:51 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

震災に合われた方 ☆☆☆★

東日本大震災で被災した町に暮らす4人の家族と、周囲の人びとが未来を信じて生きる姿を、夏木マリが約10年ぶりの映画主演を務めて描いたドラマ。

佐藤千恵子は生まれ育った海沿いの町で漁師の夫と2人の子どもと幸せに過ごしていた。しかし、そんな生活も2011年3月11日に一変する。あの日から夫は帰ってこない。千恵子は避難所生活ののち、別荘を借り受けた民泊の営業に乗り出す。

しかし、被災のトラウマから子どもを持つことを恐れる娘、何でも震災のせいにして人生から逃げる息子と、家族の心はすれ違い始めていた。

そんな千恵子たちの前に、かつて同じ町に暮らしていたドヒョンが韓国からやって来る。ドヒョンの口から、これまで千恵子たちが知ることのなかった夫の姿が語られる。

全体に暗い画面が続くので、眠りを誘われる。

最後に家族の明るい姿で終わるので助かるのだが。

漁師の町の共同体が、生きるすべを与えてくれる。

主演の夏木マリが、まさに生きる街の女として輝いている。

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「響 HIBIKI」、欅坂46の平手友梨奈主演、天才女子高生小説家物語!

2019-03-18 17:17:40 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

平手友梨奈好き ☆☆☆☆

原作は、柳本光晴の人気漫画「響 小説家になる方法」。

天才少女響が、高校で部活に「文芸部」を作るところから始まる。

この響が変わり者で、自分の思いをストレート、むしろ暴力で表現するところから始まる。

一つ一つのエピソードの暴力が、なかなか切れがあって、おかげで、次何が起こるか、ホラー感覚の映画鑑賞となる。

一方、彼女が応募した小説新人コンテスト、応募要領を読まずに応募したため、没になるところを編集部員の花井が救い上げ、賞を取ることに。

だが、先輩たちに対する毒舌と暴力で、不安がられる。

一方、作品は評価され、芥川賞、直木賞の候補になってしまう。

マスコミにかぎつけられると、すぐさま反応。暴力はエスカレート。

その暴力が、予期せぬところで発揮されるので、まさにひやひやもの。命をも落としかねない。

ただ、言っていることが正論なので喝采を呼ぶ。

監督は月川翔、花井を北川景子が演じている。

まあ、最後まで引っ張っていく力は見事。

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「スカイハンター 空天猟」、中国空軍協力の対テロ作戦!

2019-03-17 17:09:54 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆★

空軍映画好き ☆☆☆

中国の空軍が全面協力し、本物の戦闘機や輸送機を使用して撮影された本格スカイアクション。

渦中のファンビンビン出演。

監督は、彼女の婚約者リー・チェン、主演も兼ねている。

前半は、過酷な訓練を突破したエリートだけが所属できる中国空軍の秘密部隊「スカイハンター」の訓練状況。

後半は、隣国のテロ犯罪組織を相手の空中戦と地上戦。

中国気鋭の戦闘機の数々が描かれるが、なかなか迫力ある映像は難しく、地上戦を加えることで、迫力が出た。

映画自体は、突き抜けた面白さはなく、ラブロマンスも絡んで、若干手ぬるい。

中国空軍協力ということで、愛国映画臭ぷんぷん。





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「オーケストラ・クラス」、ヴァイオリンの超特訓!

2019-03-16 18:23:11 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆★

音楽映画好き ☆☆☆★

音楽に触れる機会の少ない子どもたちに無料で楽器を贈呈し、プロの演奏家たちが音楽を教えるフランスの実在の教育プログラムから着想を得た物語で、挫折したバイオリニストと初めて音楽に触れる子どもたちの交流を通して、音楽や人生の喜び、素晴らしさを描いたヒューマンドラマ。

最初主人公がクラスの悪ガキどもに嫌気がさし、教えるのを断念しそうになるが、ぶつかり合いながら徐々に距離や信頼関係を縮めて互いを理解してクスッと笑えるようになっていく。

猛特訓ではなく、生徒たちは、ある程度自由に学んでいく。

フランスゆえに、黒人が多くいたりして、まさに多民族、子供たちも、口は悪いし、手は出すし、全く手に負えないが、音楽の上達と共に、改善されていく。

教師役のカド・メラッド、実直そうで、はじめ、辞めたいと言い出すが、家族との交流も含め、教育に傾いていく。

音楽シーンは、あまりないので、ちょっと物足りない。


 

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「最後のランナー」、「炎のランナー」の続編ですが?

2019-03-16 15:24:41 | 映画

おすすめ度 ☆☆

中国・香港・アメリカ合作

宣伝通り「炎のランナー」のエリック・リデルのその後を描いた映画ですが、中国資本が入ったせいか、反日映画です。

エリックは、中国生まれ、父は宣教師。

オリンピックで優勝を飾ったのだが、父の後を継いで宣教師になる。

天津にいたが、日本軍が入ってきて、収容所に送られる。

そこで、虐げられた人々の側に立って、努力する。

収容所の日本軍が非道で、エリックは、過酷な状態に置かれる。

収容所長とレースを争って、病人の薬を手に入れようとする。

エリックは、キリストのような描かれ方をしています。

日本軍の描き方が、的を得ていないせいか、感情移入できません。

終戦で映画は終わるのですが。

エリックをジョセフ・ファインズが演じています。

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「天国でまた会おう」、共に生きた時間に一生分の輝きがあった!

2019-03-15 16:55:10 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★ (劇場鑑賞)

風刺のきいたアート映画好き ☆☆☆☆★

PG12 セザール賞5部門受賞

第1次世界大戦後のフランスを舞台に2人の帰還兵が企てた大胆な詐欺事件を描くクライムドラマ。

「その女アレックス」のピエール・ルトメールの小説が原作。

第1次世界大戦の終結目前。仏軍のプラデル中尉からの不条理な攻撃命令に従ったエドゥアールは、小心者の簿記係・アルベールの命を助け、顔に重傷を負ってしまう。

良家の御曹司で才能あるアーティストであるエドゥアールは家族にも会いたくないと戦死を偽装。そんな彼をアルベールは手伝うことに。戦後、パリに戻った2人は貧しい共同生活をスタートさせる。

エドゥアールの心の声を通訳する少女ルイーズが現れ、3人で戦没者を悼む記念碑を立てるという名目の詐欺を働く。

エドゥアールは、顔面の傷を隠すため、仮面をかぶるのだが、その仮面が実にアーティスチック。愁いを含んで見えるその姿が、映画に色を与える。

上官だったブラデルは、富豪になっており、一方で、戦死者はサイズの合わない棺に押し込められ、帰還兵は失業にあえぎ、傷病兵はモルヒネに身も心も蝕まれていく。

そんな現実を、鋭い目で描きながらユーモアを忘れないこの映画、只者ではない。

さらに、エドゥアールの芸術の才能を、評価しながら言えなかった父の姿を、彼の許しの姿で、表現。

ラストは、幾分の癒しを見せるが、戦争の代償は大きい。

エドゥアール役を「BPM ビート・パー・ミニット」のナウエル・ペレーズ・ビスカヤートが演じ、本作の監督を務めたアルベール・デュポンテルが相棒のアルベール役で出演。


 

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「バレット・ヘッド/キラー・ドッグ」、銀行強盗してみたが!

2019-03-14 17:21:46 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

エイドリアン・ブロディ、アントニオ・バンデラス、ジョンマルコビッチ、ロリー・カルキン好き ☆☆☆

アメリカ。ブルガリア合作

劇場未公開 ゲオ先行リリース

3人の強盗が警察に追われて廃ビルに逃げ込む。助けが来るまで身を潜めることになったが、このビルには彼ら以外にも「何か」が潜んでいる気配がする。

そうここは、闇の闘犬場だった。

そして、怖い犬に追いかけられ、絶体絶命のピンチ。

ところが、強盗たちは意外と優しい。

最後は、友情物語。

変な映画。

役者だけは一流。

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