おすすめ度 ☆☆☆ (劇場鑑賞)
文学好き、恋愛映画好き ☆☆☆★
フランス・ベルギー・スイス合作
「愛人 ラマン」などで知られる作家マルグリット・デュラスが1985年に発表した自伝的小説「苦悩」を映画化。
1944年、ナチス占領下のフランス。若き作家マルグリットは夫ロベール・アンテルムとレジスタンス運動に身を投じていた。ある日、夫がゲシュタポに逮捕されてしまう。マルグリットは愛する夫を取り戻すため、ゲシュタポの手先であるラビエと危うい関係を築き、情報を得る。
このドイツ占領下のフランスという立ち位置が、身近でないので、わかりにくい。
政権は、ドイツのもとにあり、反ドイツは、ゲリラ戦をしていたのであろう。
前半は、まさに夫を待ち焦がれ、藁をもすがる気持ちで、政権側の男と親しくなり、情報を入手しようと努力する。
アウシュビッツのイメージから、かなり厳しい収容所生活が予想されるが。残されたマルグリッドは必至だ。
映像が、映画化の難しい文学作品なので、とくに凝った作りになっていて、よいとみるのか、てらっているとみるのか?
後半は、パリが解放されてからのマルグリッド。
痛めつけられた夫を受け入れられるのか?
あっけないラストだが。
凝った作りの恋愛映画なので、退屈に思うか、文学作品として評価するのか迷うところだ。
マルグリットを演じるメラニーティエリーの演技、エマニュエルフィンケルの演出をどう評価するのか。
フランスでは、アカデミー賞のフランス代表だ。