ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「みをつくし料理帖」、高田郁による同名人気時代小説の映画化!

2021-05-14 17:17:37 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

テレビドラマにもなった高田郁による同名人気時代小説の映画化。

小説は、膨大なので、映画は、大洪水で両親を亡くした澪と野江の物語にしぼって成功。

角川春樹、8作目の監督作品。

人情物で泣かせる作り。

享和二年の大坂、仲の良い幼なじみだった8歳の澪と野江を大洪水が襲う。二人は、両親を亡くし、離れ離れになってしまった。

澪は蕎麦処「つる家」の店主に助けられ、天性の料理の才能を見いだされた女料理人として働き、さまざまな困難に立ち向かいながらも店の看板料理を生み出していった。

一方、野江は吉原で頂点を極めるあさひ太夫となっていた。

料理が縁で二人は再会。

料理と吉原という、二大エンターテインメントがテーマで、二人の人情噺を紡いでいく。

松本穂香が澪を、菜緒が野江を演じている。

角川が監督ということで、名優たちが脇を固めている。

人情時代劇として成功。料理は武器だ。

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「弱虫ペタル」、青春突っ走れ!

2021-05-13 17:14:49 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

アニメ版や舞台版も人気のスポーツ青春漫画「弱虫ペダル」の実写映画化。

週刊少年チャンピオンにて連載中「渡辺航」によるメディア化もされた累計発行部数2500万部の大人気青春ロードレース巨編、人気漫画「弱虫ペダル (弱ペダ)」の最新刊となる第72巻は2021年5月7日発売!

それゆえかなりはしょった作品となっている。アニメファンは、やや辛口。

運動が苦手で友達がいないアニメ好きの高校生・小野田坂道。ママチャリでのアキバ通いで、知らずに鍛え上げた脚力を認められ高校の自転車競技部に入部。

自転車選手として思わぬ才能を発揮する。そして初めてできた仲間のために、自分の限界や壁を越えてともに走る喜びを見いだしていく。

そしてインターハイ千葉県大会をクライマックスに青春が爆発。

スポ魂映画として成功している。

青春とスポーツは相性がいい。

今回は、ロードレース。

早いだけでなく、仲間との協調も必要。

その駆け引きが、映画を盛り上げる。

永瀬廉が主演を務め、主人公の良きライバル・今泉俊輔を伊藤健太郎、自転車競技部のマネージャー・寒咲幹を橋本環奈。

 

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「楽園の夜」、韓国版やくざ映画!

2021-05-12 16:51:08 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

劇場未公開 Netflixで配信

韓国・済州島の美しい景色を背景に、犯罪組織に追われる男の束の間の平穏と壮絶な運命をバイオレンス描写満載で描いたドラマ。

日本でいえば、北野武ばり、そして三池崇風のアクション。

暴力団の構成員であるテグ、姉と姪を殺された、復讐で、サウナで、相手のやくざの親分を刺殺。

自分の親分の計らいで、済州島へ逃避行。

そこで心に傷を抱える女性ジェヨンと出会い、反発しあいながらも心を通わせていくが……。

だが、暴力団同士のいがみ合いから、テグは命を狙われる。

空港での大逃走劇、そこから始まるカーチェース。

おびき寄せられ、集団リンチに。

韓国映画らしい、描写は、その痛めつけられようが半端でない。

ラストは、一方的な銃撃戦。

まあ、すっきりしない展開。

水刺身が、モチーフになっていておいしそう。

 

 

 

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「スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話」

2021-05-11 17:21:39 | フランス映画

おすすめ度 ☆☆☆★

「最強のふたり」のエリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ監督がケア施設に働く2人の男たちの実話を、ユーモアを交えて描いたヒューマンドラマ。

どこの施設も扱ってくれない強度の自閉症の子供たちを預かり、社会復帰させようと努力す人たちの姿は、尊い。

映画にするにあたって、いささか誇張はあるだろうが、気の抜けない人たちだ。

ちょっとした事件で、政府が乗り出す。

まあ当たり前にことだけど、何とか説得する。

誰かがやらなければいけないのだ。

バンサン・カッセルとレダ・カティブのコンビが、物語を引っ張っていく。

本物の介護者と自閉症の若者、その家族たちが多数キャスティングされていなかなかの力作。

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「博士と狂人」、メル・ギブソンとショーン・ペン二大俳優の対決!

2021-05-10 17:40:16 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆★

イギリス・アイルランド・フランス・アイスランド合作

初版の発行まで70年を費やし、世界最高峰と称される「オックスフォード英語大辞典」の誕生秘話。

貧しい家庭に生まれ、学士号を持たない異端の学者マレー。エリートでありながら、精神を病んだアメリカ人の元軍医で殺人犯のマイナー。2人の天才は、辞典作りという壮大なロマンを共有し、固い絆で結ばれていく。

辞書編纂は並大抵の努力を要求する。そこにはドラマがある。

「舟を編む」、「マルモイ 言葉集め」に見られるように、丁寧に言葉を集めることから始まる。

それは、忍耐と知識の集合だ。

この映画は、学校すら出ていない学者と、精神を病んだ殺人鬼の話で、単なる辞書作成の話だけではない。

その少し変わった経歴のふたりを、名優が見事に演じ上げている。

ただ、どうしても、地味な題材だけに、見ていて楽しくない。

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「フード・ラック!食運」、焼肉と漬物の食通映画!

2021-05-09 16:56:10 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

単なる食通映画かと思ったが、なかなかドラマとしても面白い。

お笑いコンビ ダチョウ倶楽部の寺門ジモン、実は食通だった。

焼肉については本が書けるぐらい、そこで物語を練って焼肉の映画を作った。

後半では、おふくろの味、漬物も取り入れて食の映画を作り上げた。

主演は、EXILE NAOTO、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのリーダー兼パフォーマー。

彼を支える編集者静香を土屋大鳳が演じ、よきアシスト。

フードラックと銘打っただけあって、有名焼肉店のこだわりの焼肉を食していく。

見ていて、食べたくなるパーフォーマンスは見事。

それぞれの店に、名優が名を連ねる、演技合戦でもある。

後半は漬物勝負。

和食も題材に取り入れて話は膨らむ。

食映画としては成功。

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「82年生まれ、キム・ジヨン」、等身大の主婦像!

2021-05-08 16:15:07 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆★

韓国映画としては珍しく、シリアスな映画。

平凡な女性の人生を通して韓国の現代女性が担う重圧と生きづらさを描き、日本でも話題を集めたチョ・ナムジュのベストセラー小説が原作。

結婚して、子供を持った女性の苦労は、日本でも同じだ。

主人公のキムは、心を病んでいく。

夫は優しいのだが、現実は厳しい。封建的な家族の立ち位置が事件を起こす。

初監督のキム・ドヨンは、物語を丁寧につないでいく。

大がかりなドラマではなく、一つ一つの小さな出来事を積み重ねていく。

日本では、みんなの意識も変わり、今では、緩和されているように思うが、根っこは変わらない。

ラストは、良い姿を暗示しているが、良くなってほしいと願う。

チョン・ユミとコン・ユのコンビは成功している。

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「ファナティック ハリウッドの狂愛者」、ジョン・トラボルタ狭愛者に!

2021-05-08 09:58:43 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

PG12

ハリウッド大通りでパフォーマーをしながら、さえない毎日を送っている映画オタクのムース。そんな彼の夢は、熱狂的なファンである人気俳優ハンター・ダンバーからサインをもらうことだった。しかし、ようやく念願かなって参加したサイン会でダンバーから冷たくあしらわれたことから、ムースの愛情が歪みはじめる。

このムース、ちょっと精神障碍者。

まあ、彼をまともに、相手にしたハンターが不明。

ラスト、家政婦を殺しているのがどうなるか?

トラボルタの怪演が見ものだが、取り立てるほどではない。

後半は、スリラー色が濃くなり、危ない方向へ。

その年の最低映画に送られるラジー賞に、主演男優賞として、トラボルタが選ばれている(2019年)。

 

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「ソワレ」、父親を殺した娘との駆け落ち!

2021-05-07 17:57:07 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆★

PG12

豊原功補、小泉今日子、外山文治監督らが立ち上げた映画制作会社・新世界合同会社の第1回プロデュース作品。

クラウドファンディングで、和歌山が舞台です。

二人の逃避行、和歌山中を駆け回るそんな感じです。

安珍と清姫がモチーフか? 映画で、主演二人が、安珍と清姫を演じるシーンも。

恋人でもない二人の逃避行。

何かの事件がモチーフかと思ったが、その指摘はない。

偶然の事件故、故意の殺人ではないのだが、逃げまくる二人の切迫感が。

ラスト近く、二人がラブホで結ばれるシーンがあるが、女優が脱いだ割には、花折れ。

村上虹郎、芋生悠が主演。

映画的熱っぽさが伝わってくる。

 

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「私のちいさなお葬式」、ロシア版終活物語!

2021-05-06 17:15:55 | ロシア映画

おすすめ度 ☆☆☆☆

突然の余命宣告を受けた73歳の女性が自身のお葬式計画に奮闘する姿を描いたロシア映画。

ロシア映画にしては珍しいシリアス映画。

だが、自らの葬式を実行する話にしては、実にからっとした展開。

昔教師だったせいか、几帳面。

わざわざ死亡診断書を書いてもらい、棺桶まで用意するありさま。

息子はいるが、都会にいる息子に迷惑をかけたくないと。

原題は「解凍される鯉」で、ラストはこれが生きてくる。

なぜかザピーナッツの「恋のバカンスが」出てきてほっこり。

老人と死のテーマは万国共通。

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