おすすめ度 ☆☆☆★
PG12
ドキュメンタリー作家としてアカデミー賞に2度ノミネートされ、2010年に起きたこの事件を題材にしたドキュメンタリーを手がけたダン・クラウスが自身のメガホンで劇映画化。
実話の映画化だけに、説得力がある。
正義感と愛国心に燃えて、アフガニスタンに渡ったアンドリュー二等兵。
地雷により爆死した上官に代わり、新たに小隊に赴任したディークス軍曹は、治安を守ることを口実に無実の民間人に罪を着せ殺害し続けていた。
この事実を知ったアンドリュー。
しかし、上官の命には逆らえない。
父親に語っていたことで、何かと密告を疑われる。
その都度、仲間やディークス軍曹自らの疑いの目で、びくびくもの。
民間人を殺すという事態は、意外にあっさりと描写される。
軍隊には、このような狂気が存在する。
ドキュメント作家らしい、丁寧な作りで、非道な行為と、それを告発する勇気のはざまを描いている。