記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

予防接種

2009年11月08日 18時19分03秒 | Weblog
週末を利用してインフルエンザの予防接種を受けた。残念ながら数が少ないと騒がれている新型用ではない。
子供の頃は小学校のつめたーい空気の体育館で学年ごとに長い列をなして注射を受けたものだ。かならず泣き出す生徒がいた。たいてい男の子だ。私は毎回看護士さんが生徒の顔をむんずとつかんで、針先を見せないようにすることに納得がいかなかった。いつ痛みが来るかわからないから恐いのに。だから私はしっかりと針先を見続けた。痛みは見なかった時の半分になった気がした。
内科受診の時、予防注射の親子に遭遇する事がある。
なぜか親は子供に「全然痛くないからだいじょうぶだよ」なんて大嘘をついている。親の言う事を信じた子供は、それでもなんとか泣き止み診察室に入って行ったものの、やがて泣き叫ぶ声とともに親に抱きかかえられ、待ち合室にかえってくる。子供は嘘をついた親と、イタイ注射をした医者を憎む事になる。
その場しのぎの言葉は子供には悪影響だと言う事を理解して頂きたい。
小児の診療で乳歯を抜歯する時などで麻酔を使うときは、衛生士さんが悪い歯をとる為に蜂さんがチクってするからね、と言ったりして痛みが生じる事は伝えていた。それなりに子供は覚悟を決めるのだ。勿論、上手に出来た時は褒めてあげる。お母さんにも頑張った事を伝えてあげる。そうやって一つ一つクリアして行って痛みに対する耐性が出来るのだ。

インフルエンザの予防接種を迎えるおかあさん、子供が理解出来る説明をしてあげてくださいな。


fine ART photogapher Masumi
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お墓めぐり

2009年11月08日 15時45分25秒 | Weblog

週末は実家に帰った。
日曜日は、目星をつけていると言う終の住みかであるお墓に案内された。
もちろん親のお墓である。(わたしはパリのセーヌ川に散布していただけると誠に嬉しいのだが)

最近のお墓は墓石に写真加工されたものや、画像を点状にして写真のように見せるものがあるようだ。素人の私はてっきり有名人のお墓なのかと勘違いしてしまったが、単なる故人の意志に依るものらしい。またバリアフリー化なのかだいぶ段差の少ない造りですっきりとしている。砂利なども曳いてるところはごくわずかで墓石と同じ石が全面に敷き詰められている。また通常ならば「○○家之墓」と書かれる代わりに好きなことばが彫られている墓石も多かった。和や心、絆、永遠、変わったところでは道楽、ありがとうという感謝の言葉もあった。
せっかくだからわたしが書いた字体を掘ってもらいたい。なので今から希望の言葉を考えておくように伝えておいた
墓石もピンからキリまであり、そう簡単にはあの世にはいけそうになさそうだ。
かなり広いお墓に、みんながお参りに来て座ってくつろぐように用意された石のテーブルと6脚ほどの椅子が置かれているお墓があった。お弁当でも広げて身内が賑やかに食べる風景を故人が希望したのだろう。
ここは広々としていて明るいのがきもちいい。昔感じたお墓特有のじめっとした空気は全くない。
親がそんな年なのだと改めて実感した今日この頃であった。


fine ART photogapher Masumi
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