記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

自然の色

2009年12月10日 08時14分33秒 | Weblog
今朝の朝焼けは桃色。
昨日より一本早い電車の窓から見た。いちばんきれいな桃色だ。電車が川に差し掛かったとき、川面に反射した景色に感動
美しいと思った光景はぜひとも記録に遺したいと思う。だが、自然が創る色は正確に映しとることはできないのだと心の片隅で思い続けてきた。
先週末訪れた、恵比寿にある写美こと東京都写真美術館。いま開催されている写真展を見てきた。なかでもアンリ・カルティエ=ブレッソンと木村伊兵衛のコラボはなかなかの見応えがあったといえる。いつもより外国の方が多く感じた。

後半、ふたりは共にカラーフィルムを扱うようになった。木村伊兵衛さんは仕事でも積極的にカラーを撮るようなったが、アンリ・カルティエ=ブレッソンは違った。カラーを試した上で「カラー写真では現実の色は再現不可能である」と述べている。私もそう思う。
結局モノクロにこだわるのは、出せない色を心の目でみているのだ。
見た目は白と黒の二色だが頭ではいろんな色に変換されている。その色こそがどんなにハイテクがすすんでも人の手では再現することが出来ない世界で唯一無二の色なのである。


fine ART photographer Masumi
コメント
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