記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

不思議な体験

2009年07月04日 10時13分38秒 | Weblog
一浪したとき、私は池袋にある駿台予備校の姉妹校に通っていた。
はじめての寮生活に親の期待とは裏腹に一浪を満喫していた。
実家から持参したものの中に、ネコのぬいぐるみがあった。それはシャム猫のぬいぐるみだった。本物に一番近い作りのシャム猫だった。だからほんとに生きてるネコみたいに可愛がっていた。あるとき枕の隣にいたシャム猫がいなくなったので部屋中探した。寮生活のひと部屋なんてせまいもの。6畳一間だ。だから見つからないわけがないのにどういうわけか姿を消してしまった。だから毎晩寝る前に見つかりますようにとお願いをした
しばらくたったある日、お風呂に入ったら右側のおしりがヒリヒリしたので恐る恐る手で触ってみると鋭利な切り傷が幾何学模様のように出来ていた。恥ずかしかったが隣で体を洗っているなおちゃんにも見てもらった。やはり不思議な切り傷に二人して驚いた。行きの満員電車の中で新手のチカンに遭ったのかと思ったが気付かないわけもなく、おしりに達する以前の服が切れていない。謎に包まれたままだった。
ただあの鋭利な傷から猫の引っ掻きキズを思い出した。まさかとは思いつつ、ベッドを調べた。敷布団をひっくり返し、板を剥がしてみた。
やっぱりあのぬいぐるみのシャム猫がいた。
もちろんこんな話信じてくれる人はいないだろう。でも私は信じている。自分の居場所を知らせる為に私にサインをつけたのだ。でもせめて背中か腕にして欲しかったな
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