記憶の彼方へ

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解体好き?

2021年06月10日 21時59分31秒 | モノつくり

 

 

先日のソーイングレッスンでは、兼ねてから作りたいと思っていたHANRO(アンロ)のアンダーウェアのパターン作りから始めた

 

2018年の秋、パリのボンマルシェで、4枚買ったうちの一枚だけ、作る為にタグ付きのまま残しておいたのだ。

わざわざ作らなくても、買えばいいって思うかもしれないけど、値段を聞いて仰天

ひとつ30ユーロもするのだ

はきこごち抜群と友人に勧められて以来、パリに訪れた時には必ず買って帰るけど、アンダーウェアとしては高額なので、出来ることならその分を現地でのランチやディナーに充てたいもの

 

実に2年半も寝かせておいた案件だ

ただ、アンダーウェアを作るのは初体験なので、先生にパターンのとり方を教わった

他の生徒さん達から、物珍しそうな視線を浴びながら、ハトロン紙に輪郭を写していく。はじめての試みに、ワクワクだったが、かなり厄介な作業だと判明

何故って、ストレッチ素材の上、足ぐりやウエスト部分のゴムが効いているせいで、トレースするのが非常に難しい。確認のため測り直すと、全く違う線を引くことになる

このままでは、正しいサイズが解らない
一旦、手を止めて考えた挙句、解体することにした
レッスンでは、時間を有効に使いたいので、中断して次の課題に取り掛かった。

 

宿題にした解体を今日始めた

地道にリッパーで丁寧に解いていく。頑固にやると、生地を痛めてしまうから慎重に

 

結局半日かかってしまった

 

全てバラバラになった

バラしてみると、結構勉強になることがあった
足ぐりに使われていたゴムは、本体の生地と同じ色のストレッチテープだった

てっきり、本体の生地の端を三つ折りにして、中に薄いゴムが入っているものと思っていたから。つまり足ぐりの端を、このストレッチテープで挟んでロックミシンで縫いとめていたのだ三つ折りにするより、簡単だ。

 

面白かったのが、この本体の生地の構造。
恐らく輪っか状のストレッチ素材をこのアンダーウェア専用に製造しているものと思われる。検索したところ、輪仕上げのものは、
50センチ以上がほとんど。自分にあった輪仕上げをみつけることは不可能。だから、輪仕上げではなく、通常の生地でパターンが取れる様に、前の脇に切り替えラインを作らないといけない。

ハサミを入れるのに勇気いるなぁ


今回潔く解体してみたが、構造がわかりにくい場合は思い切ってバラすことをお勧めする。想像以上に偉大な発見が潜んでいるからだ
『直視直達』(注)と言う好きな言葉があるが、内容がわかれば、アプローチがし易くなる。

 

まずは、試しに手持ちのストレッチ素材で作ってみるつもり

レッスンの生徒さんに、

「出来たら見たいわ!なんなら、履いてみせて欲しい!!」と言われてしまった

 

流石に履いてお見せすることはできないので、完成品を持参します

次回のレッスンまでに出来るといいな

ストレッチテープがないから見つけないと!!

最悪、バラしたストレッチテープを使うと言う手もなくはない

 

頼りになる参考サイトを見つけました

下着専門手芸店さん
https://www.jimura.jp/page/9

 

(注)直視直達とは、歯科治療における用語。
 直接見て、病変部に到達することが原則の治療方法


BEFORE:解体前

参考までにユニクロのを下に置いて比較。
足ぐりの形が全く違う

AFTER : 解体後


タグも外しました。
本体の前後の中心線で折った状態。
両端の長さで輪っかになっている生地を裁断して作っているのではないか?
 

ソーイングレッスンの日のランチは、水道橋駅そばのバインミーと決まっています
見出し画像のバインミーをリピートしています
このフランスパンは外はカリカリ、中はふわふわだから、具と一緒に噛み切ることが出来ます。


やっと完成した凝りに凝ったコート。思い描いた通りです。
これは試作品。デザイン微調整して秋に販売できますように


 


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