記憶の彼方へ

カラーとモノクロの写真と一緒に 日頃のなにげないエピソードやホッとするコトバを♪

名前

2009年07月17日 19時45分49秒 | Weblog
今朝の車内の話。
左前にいたおじさんの左手にはクリアファイル、右手には二色のボールペン。クリアファイルの中には女子高生の顔がズラリと並んでいる用紙ともう一枚は名簿の表。一瞬危ない人かと危惧したが、おそらく学校の先生なのだろう。写真を見ては名前を照らし合わせ、今朝の新聞の余白に名前を書いている。
人の名前も学校のように人数が多いと覚えるのも大変だ。生徒は担任の先生一人を覚えればいいが先生は違う。しかも「理恵子を恵理子」とうっかり間違えると生徒、はたまた親の信頼まで失いかねない。
こんな苦労をしている先生もいるのだと改めて知った。
私は複数の人の名前を覚えるのが苦手だった。顔は覚えても、自己紹介で聞いただけではコロリと名前を忘れてしまう。漢字を見なければ覚えられないのだ。漢字を一種の画像として記憶しているのだ。
歯科医師の時も同様。たいてい衛生士さんが診療台ユニットまで患者さんをご案内した後、我々が患者さんと対面する。改めて名前を呼ぶ会話は必要ではないが、私はあえて第一声を患者さんの名前で呼び掛けるようにした。
自分に置き換えても、先生がきちんと自分の名前を呼んでくれることは安心感を与えるからだ。
私にとっても名前を覚えることが苦痛ではなくなっていたので一石二鳥だった。
以前は、衛生士さんに聞かれても誰の事を話しているのかがわからず、レントゲン写真や歯型の模型を見て初めて名前が一致する状態だった。だって患者さんの顔を見ている時間よりも口の中を覗いている時間がはるかに多いんだもん


fine ART photographer Masumi
コメント (1)
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