で、母は3月29日に介護施設に入所できました。300倍もの狭き門をくぐって。
施設から突然「入所できますよ」のお知らせをもらったときは、自分たちで申込用紙を提出していながら、あまりの早さに気持ちが追いつかず、夜、少しばかり考え込んでしまいました。近くの病院に転院してから1ヶ月も経っていないのですもの。300人待ちと聞かされたときは、すっかりあきらめていたのですから。
それがそれが・・・・
翌日、施設の人が説明してくれて、中を案内してくれて、やっと安心しました、といおうか区切りがつきました。
それでも、書類を提出に行った役所の福祉課の人に、
「なんだか変な気持ちで。自分たちの望んだことなのにね、気持ちが追いついていかないのよ。長く待っている人たちにも申し訳ない気持ちです。」と訴える始末。本当に人間が未熟だわね。我慢ができない。
やさしい福祉課の人は、「分ります、その気持ち。入れるって電話もらったら断った人もいたのよ。」と、慰めてくれました。
というわけで、母は施設の住人になりました、このたびの騒動を見越したように。母の世話は全く要らなくなりましたから。どこまでも子供孝行な母です。そんなわけで、安心して父の看護に当たっているというわけです。