まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

照明がない

2011-04-02 15:50:51 | くらし

今日の佐渡は風が冷たくてとても寒い。
夷市で品物を売っているおばさん達が震えていた。
おかげさまで両親は変わりなく。

それにしても、昨日の山手線。
全車両照明なし。朝昼、2回乗って2回とも照明なしの電車。
駅によってはホームに着いた途端、夜に近い暗さ。
品川駅で乗ったのだが、車内に足を踏み入れた途端、一瞬不安になるほど。
事態はここまでになっているのか、と改めて深刻さ加減を実感して、ふざけ散らしていた無知な自分が恥ずかしくなった。

と、同時に車内全照明なしなんてことができる日本、日本人が別の意味で素晴らしいと思う。

ローマの地下鉄に乗った時のこと。
娘と浮かれて話していたら、隣のおじさんが、ジェスチャーで気をつけろって。
鞄斜めがけしてしっかりつかんでいても。
挙句の果てに袖をつかんで、こちらに来いとばかりに引っ張ってその場所から離してくれた。私はそちらの方が怖かったけれど。
ひったくりかスリか、その辺を心配してくれたのだろう。

夫がお酒をしこたま飲んで座席で眠りこけていたら、知人のアメリカ人が、
「危ないから寝るな、起きてろ」と心配してうるさかったんだそう。夫は、
「ここは日本だ。アメリカじゃない、寝てても大丈夫だ」とほざいたんだって。
日本は安全なんだって。


スリや痴漢などの犯罪が起きかねない真昼間の電車の暗さ。
そういう犯罪が起きないという信頼がなければ、照明なしなんて実行できない。
実際はあるのかもしれないけれど、私が乗った車両は実に静かだった。
恵比寿から東京まで。
どの駅でも乗降客は整然としていた、何事もないようにふるまっていた。

腹立たしく、こんなときにどうしてそんなことをするんだという輩も多々いる、それも事実。
それでも、昼には、不必要な照明は消して。
それに協力できる人たちがいる。信頼に足る人々がいる。
甘いかもしれないけれど、えらそうだけれど、日本人が心強く思える一面を見た気がする。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする