横浜の我が家はもちろん落ち着くけれど・・・
居間から、ぼんやり、狭いとはいえ庭を眺めているとほっとするけれど、
やっぱり、朝起きたら海が見たい。さまざまな表情を見せる海をいのいちばんに見たい。
いやいや両親介護の佐渡暮らしを始めるまでは、海なんて大っきらいだったのよ。
この海があるために、何もかも不便なんだ、遠いのだってね。
歌舞伎の舞台で俊寛が、砂浜で遠ざかる船を追いすがる姿だけは脳裏に焼きついていて、勝手に心境察するに余りあります、「分るわあ」の心だったのよ。
冬の暗い海なんて見てご覧なさいな、気分はぐーんと落ち込んでどうすりゃあいいのだという具合だったのよ。
それがそれが、なに、やっぱり海が見たい!だなんてね。人の心は移ろうものよ。
十三夜の月、満月、十六夜の月などなどが海面からのぼっていく様子はそれはそれは・・・で、おもわずきれいだなあとつぶやいたりして。ほんと。
そういうわけで、えっどういうわけ?
朝起きたらまず何はさておいても海が見たいのです。広々したいのです。
で、突如。
実家とは反対側、西の外海府、相川尖閣湾の風景の紹介。
両津湾とは全く様相が違います。
「君の名は」って知っている?とお若い方二人に聞いたひとがいたけれど、
なに、お二人は首を傾げるばかり。私も首をかしげた、ほんとか?
ここには真知子と春樹の出会いの橋があるのでして。