元同僚不定期定例会ランチの折、海外旅行趣味の同僚が飼い猫ナナチャンが死んだときの話をした。
先回9月定例会に会ったときは、
もういつ逝ってもおかしくない状態なの、それでもトイレには自分で行こうとするのよ、
とその健気な様子を伝えてくれていた。
とうとう駄目だったんですって。
何しろ16年も一緒に暮らして来たから、不足はないけれど、「人間と同じよ」と。
白内障にかかって目が見えなくなり、痴ほう症にかかって部屋の中をうろついて
あっちにぶつかりこっちにぶつかり。
おむつを付けるようになり食べられなくなり、1日中横になって過ごしていたそうだ。
同僚は朝から晩まで付き添いお世話をしていたけれど、
ちょっと朝ごはんを作りにと階下に降りて、10分かそこらで戻ってきたときは
もう目を開けなくなっていたとのこと。
「何もひとりで逝かなくてもねえ」と同僚は嘆いていたが、私は父のときとまったく同じだったことを
思い出して、そういうものなのね、と・・・
こちらも必死で命をつないでいる。
秘かに。
今更ながらの「足立美術館」デジブックです。
デジブック 『足立美術館』